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作品のご紹介&感想
バレンタインの本日ご紹介申し上げるのは、ネットにおける幼馴染モノの名作かつ超有名作品である本編であります。バレンタインにぴったりの甘さと切なさ満載の作品であります!
昨日ご紹介申し上げた作品もまた、冬に読んでいただきたい作品であったのですが、本編もまた、ぜひ、冬にこそ、読んでいただきたい逸品であります。しかし、しかしです。雪がまだ、ちらほら残っている我が家の近辺なのではありますが、それにしても、本日の強風と日差しは、まさしく春の風物のあれっぽい…(~_~;)(これって、はっちの暮らす地方だけでありましょうか、全国的にもしや〇一番?)最早、冬とは言いがたい今日の日に、この冬を舞台とした作品をご紹介するのは、少々気が咎めるのですが、そこはどうぞスルーしてくださいませ。なにしろ、超有名作品でありますので、未読の方の方が少ないかとは存じますが、既読の方も、ぜひ、バレンタインの今日、バレンタイン=冬=雪=本編ということで(かなり無理やり変換?)ご再読なさってはいかがでありましょうか?何度読んでもおもしろいことは太鼓判であります!
何度か申し上げたことがあるかと存じますが、とにかくはずれのない作者さまであります。本当に、オンライン恋愛小説のファンの方であれば、この作者さまの作品のおもしろさなど、今更私メが申し上げるまでもなく、よ~く、ご存知であるに違いありません。中でも本編は、比較的初期の作品なのでありますが、この作者さまの作品の中では今だに、一二を争うほどの人気を誇っております。それだけではなく、恋愛系のオンノベファンの方に、一番好きな作品はとお尋ねしたら、おそらく、かなり多数の方が本編のタイトルを挙げるのではないでしょうか?とにかく、それくらいおもしろい作品であります。
幼馴染・婚約者ときて、これに政略結婚がつけば、オンラインの恋愛小説の中では最早、三種の神器かもしれません。それくらい、女心のツボをついてくる設定であります。しかし、それらの多くは、ゴージャス過ぎるくらいゴージャスなハーレー系な設定であったり、あるいは、聊か現実感に欠けるドリーム色が強いものがほとんどであります。現実離れしたゴージャスなドリームにはドリームのまた、タマラナイ魅力があって、はっちも大好きでありますが、本編はそれらとは趣を異としております。本編は、それなりの資産家の家に生まれた幼馴染同士であり、婚約者である二人の恋物語、しかもヒーローは魅力的な容貌のイケメン青年なのですが、それでも、なんと申しますか、実に、リアリティがあって、ナチュラルなのです。そのせいか、読者は、肩肘はらずに?すんなりと、この物語世界へ入ってゆけます。
法曹一家に生まれ、司法試験の現役合格を狙えるほど頭脳明晰なイケメンなヒーロー、成金とはいえ、急成長したアパレルチェーンの社長令嬢のヒロイン、そうした背景や設定あればこそ、彼ら二人の現在の関係があり、本編はここまでおもしろくなったのは間違いありません。けれども、それらを抜きにしてみれば、彼ら二人は、実に、普通の若者でありました。人間、特に若者は、端からはどれほど魅力に溢れ、自信満々に見えても、その内面には、臆病さと不器用さを持っているものです。それが何とも思っていない相手であればいざ知らず、特別に思う相手であれば、なお更でありましょう。少々太めの少女であり、自分に自信がもてなかったヒロインが、幼馴染として親しくしていたとはいえ、女の子に不自由していなかったヒーローとの、ふって湧いたような婚約話に、嬉しさよりも彼への申しわけなさが勝るのは当然であります。ヒーローはヒーローで、どれほど女の子にもてていようが、所詮年頃の男の子であります。自分との距離を置こうとするヒロインの態度から、それ以上のものを読み取ることなどできなかったのもまた当然。丁寧に描かれたその心情は、読者として実にしっくりと共感できるものでありました。読者受けする華やかな設定の本編でありますが、本編の魅力は、なによりも、等身大の若者としてリアリティと説得力を持って描かれた二人の姿にあったのではないかと思います。
幼馴染、そして婚約者という関係ゆえに、二人はぎくしゃくと長いすれ違いを重ねてきたのですが、ある雪の日、ヒロインがヒーローを訪れることから物語は幕を開けます。ヒーローを待つヒロインの肩に降り積もる雪、バイクにまたがる二人に吹き付ける雪、窓の外でしんしんと降り積もる雪、まさにタイトル通り、雪は時に切なく、時にやるせなく、そして時には甘く、ヒロインの心象風景を代弁するかのように要所要所に物語を彩ります。唐突に不器用に仕掛けた一夜、本編はいわゆる朝チュン系でありますが、前後のシーンの描写には情感と臨場感がありますので、それだけでもご満足?いただけるかと(笑)。特に、部屋につるされたシーツ一つで、ここまで、若者の瑞々しく若々しい清潔な性を感じさせる作者さまのセンスと筆力には唸らずにいられません。あらゆる意味で、絶品!
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