Cocktail Break      
大人の女性のロマンチシズムとエロチシズムを快く刺激する、すてきなオンライン小説、イラスト、コミックを、
         有名無名、年齢制限あるなしにかかわらず、はっちがご紹介してまいります。
            女性向きですが B L はありません♪
                                                
NOVEL ファンタジー 
10件づつ表示されます
 サンザシの棘 ・短編 /完結/ 異世界 西洋風ファンタジー ・年下
 竜 の 婚 姻 ・短編 /完結/ 異世界 西洋風ファンタジー
 大皇女スューカ ・長編 /連載中/ 異世界 架空史 西洋風ファンタジー ・年齢差
 春 の 雪 ・長編 /連載中/ 異世界 架空史 和風ファンタジー ・年齢差 ・Sキャラ ・俺様
 玻璃の花籠 ・長編 /完結/ 異世界 架空史 和風ファンタジー ・年下 ・年齢差
 月 光 ・長編 /連載中/ 異世界 架空史 西洋風ファンタジー ・年齢差
 月 の 花 ・長編 /連載中/ 異世界 ファンタジー ・年齢差 ・俺様 ・Sキャラ
 侯爵夫妻の事件帳 ・短編 ・連作シリーズ /完結/ 異世界 西洋風ファンタジー
 シーアとルーゼンのシリーズ ・中篇 /完結/ 異世界 架空史 西洋風ファンタジー
 エ セ 軍 人 物 ・長編 /完結/ 異世界 西洋風ファンタジー ・Sキャラ

  TOP  NEXT

・短編 /完結/ 異世界 西洋風ファンタジー ・年下
          サンザシの棘 
SITE NAME  :  氷 の 花 束  
 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Christie/8265/index.html

MASTNER  :   葉 山 郁 様  
         
CAUTION :    年齢制限は設けられていない作品  性的(性交)シーンはないが官能的な雰囲気がある作品

STORY ;
昔、サンザシの向こうで泣いている小さな弟を見つけたことがあった―。 高い塔の上に囚われた悲しみの姫君。 その手から全てを奪いさり彼女をそこに押し込めたのは、一人の優美で残酷な弟王子だった。 サンザシの棘を抜いた時から始まった、錯綜する狂気と一途すぎた恋心が辿りついた悲劇の結末                     
                                    アイコン本 続きを読む

―――作者さま作品紹介文より

INTRODUCTION :
マークを見てお分かりのように、この物語にはセックスという意味での性的なシーンはありません。それなのに、なぜ、ご紹介するかといえば、それはもう、このダークで耽美で、悲劇に美しく彩られたこの作品が、たとえ性的なシーンなどなくとも、はっちのロマンチシズムとエロチシズムをこの上なく快く刺激してくれる作品だからに他なりません。真の意味で美しさを持つものは、それが性的な表現を持とうが持つまいが、触れる者の官能に訴えるのだろうとしか言い様がありません。骨董の収集家にとって、名品が美しさを超えて官能的に映るのと同じだと思います。それくらい、美しく、優れたオンライン小説の名作だと思います。 
ひとつひとつのシーンが美しく、会話は印象的、そして地の文にも抑えられた深い情緒が滲み出てきて、耽美としか言えず、ただただタメイキです。まさしく官能に訴える作品だと思います。それでいて、決して難解でなく読みやすく、読む者の中に、すとんと落ちてくる文章、秀逸です。何度でも読みたくなり、またその世界に浸りたくなる作品です。
情緒に偏り過ぎない抑えられた筆致、抑えたからこそ、無言で読者に流れ込んでくるものがあり、それが最高でした。


葉山郁様のサイトはこちら ちな♪

バナー氷の花束


水たまり?NO!実は拍手ボタン♪

 Entry Top                                      
↑Page Top へ
・短編 /完結/ 異世界 西洋風ファンタジー
          竜 の 婚 姻 
SITE NAME  :  深 海 溝   15R  
          http://shin.oops.jp/novels_index.htm

MASTER  :   北 条 朝 子 様  

CAUTION :  15歳未満閲覧禁止サイトの作品  性的(性交)シーンがある作品  人形をとっていない異形の者との性交シーンがある作品 残虐・流血シーンがある作品


STORY ;
人間を憎み、屠り続けてきた竜が、ある日歌声に誘われて、塔の上へと降り立つ。歌声は、塔に幽閉されていた美しい盲目の娘の声だった。 竜は娘を威嚇するが、彼女は恐れることなく竜に近づきその体に触れる。やがて、視線が交差し、娘の青い瞳は、竜の奥底の深い何かを見つめ、竜もまた娘が己の本質を見たと知る。竜は娘を求め、娘は歌っていたときと同じく、よく通る美しい声で竜に告げた。「私は貴男に応えます」

 ―――盲目の姫を見初めた竜の物語                                          
                                    アイコン本 続きを読む

INTRODUCTION :
サイトに15歳未満の年齢制限がかかっておりますが、それは大人向けの性描写があるという意味ではなく、あくまで、お子様にはむかない、楽しめないという意味ではないかと思います。確かに、この作者さまの作品のすばらしい味わいは、大人の女性でなければわからないかもしれません。ダークで耽美な短編を得意となさる作者さまで、その中でも、この作品は長さがあるほうです。文章の美しさ、完成度は言うまでもないのですが、数々のストーリーを生み出す、イマジネーションの深さと豊かさには、ただただ驚きです。どの短編も、長編作品として成り立つに充分な、奥行きと広がりのある物語ばかりです。それをあえて、短い物語にまとめてらっしゃるのですから、その凝縮された濃さと深さは、うーんと唸るしかありません。

竜の姿をとったままでの性交シーンがありますが、マニアックなグロテスクさなど露ほども感じず、運命に導かれた二人(一人と一匹?)の、まるで宗教的な儀式なように印象的なシーンとして、私は感じました。姫以外の者に対しては、竜としての本質そのままに、平然と殺戮を行う流血シーンさえも、残虐というより、彼の気質の激しさを表すシーンとして非常に色鮮やかに心に残っています。

盲目の姫のため、命を賭してまで人間になろうとする竜、見えないとは言え、人あらぬ竜であることを知りながら、本気で竜を愛し受け入れた姫。狂おしいほどにお互いを求め合う、竜と盲目の姫とのこの物語は、やはり、非常に官能の香が満ちています。極限まで削り落とされ、研ぎ澄まされた文章で語られる、同じく相手を求める感情以外は全て削り落とされた恋の物語は、もう、いうまでもなく、ドラマティックでロマンティックで、エロティックでした。あらゆる意味で、大人の女性にしか味わえない大人の女性ための極上のファンタジー作品ではないかと思います。


北条朝子様のサイト15Rはこちら ちな♪

バナー深海溝


水たまり?NO!実は拍手ボタン♪

 Entry Top                                      
↑Page Top へ
・長編 /連載中/ 異世界 架空史 西洋風ファンタジー ・年齢差
          大皇女スューカ 
SITE NAME ;  scone_novels  
          http://scone-novels.hp.infoseek.co.jp/

MASTER  :  scone  様  

CAUTION :  18歳未満閲覧禁止作品 性的(性交)シーンがある作品 同性愛のシーンがある作品 近親相姦のシーンがある作品 自慰のシーンがある作品 性具などを用いた性行為シーンがある作品 肉体的苦痛を伴うSM的性交シーンがある作品 レイプシーンがある作品 アナル性交シーンがある作品 一度に二人以上との性交シーンがある作品残虐・流血シーンがある作品

▼ 読者の感想(1/9追加)を読む

STORY ;
城の奥深く、ひっそりとその身を隠している高貴な客人の元に、城主夫人にしてその客人の古くからの友人である伯爵夫人が訪れる。高貴な客人の名は大皇女スューカ。傷心の彼女を慰めるために城に招き、彼女に同情し涙する夫人、しかし、うちひしがれてみえたスューカは、ふとした夫人の言葉から過去へ思いを馳せるとその瞳に再び強い光がもどってくる。「――我が人生は、幸せに語ろうと思えばいくらでも幸せに語れるし、 不幸の連続だったように語ろうと思えば、いくらでも悲劇的な物語にできる。 」その言葉のままの波乱万丈の彼女の物語…。            
                                    アイコン本 続きを読む

ひょろりとした長身。それをさらに強調するような、小作りの逆三角形の顔と、 短く切ったざんばらの髪。栄養失調か病気なのかと見紛う極端に痩せてガリガリの、骨と皮ばかりの体躯。陽に灼けて焦げ茶色に 近い、貴族女性では到底有り得ない肌。ニコリともせず、愛想を振るということも知らず不愛想で淡泊。低いしゃがれ声で、傲然とした男言葉を喋る老皇帝のたったひとりの直系の孫娘。戦場を闊歩し、剣をふるう『将の姫』と呼ばれているスューカ19才の戦場から本編は始まります。

INTRODUCTION  :  
「数奇な運命に翻弄されながらも、それに抗い生き抜いた女性の物語――。」映画や小説、ドラマの宣伝文句でよく聞くフレーズですが、まさに、この作品にぴったり当てはまります。

後に恋人ともなる部下アーゼルにして、とても女とは思いがたい人物だったと言わしめるスューカは、言い換えれば、とてもヒロインとは言いがたい容姿のキャラクターです。美しい容姿は女性の憧れ。女性が好む恋愛小説ではその夢を具現しているかのような美貌のヒロインが大半を占めています。しかし、この物語では、その色気のかけらもない容姿にもかかわらず、それを補って余りある魅力ゆえに、彼女が多くの男性に愛されたように、読者もまた彼女と彼女の物語にいつの間にかひきこまれてしまうのですから、おもしろさは折り紙つきです。

この上なく高貴な女性として生まれ、幼い頃は鈴を転がすような歌声の宮廷の花といわれた美しい姫だったスューカが、なぜ、声もしゃがれ、性をそぎ落としたような容貌に成長し、将の姫と呼ばれるような殺伐とした軍人としての人生を歩んでいるのか、それは彼女が背負うその運命に抗ったゆえであったことが、物語が進むにつれ、明らかになってゆきます。

異世界ファンタジーとはいえ、中世西洋風の歴史ロマンス。魔法系はでてまいりません。ただひとつの例外が、大皇女たるスューカに流れる王家の血の不思議な力です。「どこまでも生き汚い、そこまでやるのか、僕らの血脈は・・・」と、彼女の従兄弟ラセイにそう言わしめるその血は、それだけで難問が全てが解決してしまう、そんな都合のよい、そしておもしろみのない力ではなく、とてもドラマティックに物語を盛り上げながらも、そうなのかと、読者が思わず納得してしまう、説得されてしまうファンタジーならではの設定でした。

架空世界といえども、王族や貴族が登場する歴史風の作品では、文章にそれを語るにふさわしい風情がほしいし、それがないと物語に没頭できないのが常です。この作品は、幾分やわらかい文章ですが、わかりやすく読みやすく丁寧。かなりカジュアルにくだけた口調のキャラを登場させているにもかかわらず、決して物語全体のイメージをそこなったり、読者を興ざめさせません。あえて高貴な身分のキャラに下々の言葉でしゃべらせ、それがまたそのキャラを魅力的に見せている・・・そんな雰囲気でした。主要なキャラは、ヒロインスューカだけではなく、誰も甲乙つけがたいほど魅力的で個性的です。特に、仇役の存在感はすごいです。ヒロインを脅かす、生涯に渡る敵であり、全ての元凶。登場するシーンはわずかであるにも関わらず、それはもうこれでもかというくらいに、憎憎しく、不気味な存在として物語を影から支えているように思えます。

ヒロインが皇女にして将の姫ですから、シリアスに描かれた宮廷の陰謀や、戦記風のリアルな戦場の描写もあります。だからこそ、そうした過酷さや影もある人生の潤いと彩りとして、自由に奔放に彼女の恋と情事は描かれていきます。
とはいえ、物語の冒頭、19才の彼女は軍人としての天賦の才と力量とは対照的に、その年齢に比して初心で純真な女性として登場します。アーゼルへの思いをそれを恋と自覚することなく彼に訴えるスューカ。最初は本当に初々しい初恋からスタートしていくので、読者はいきなりの展開に戸惑うこともなく、少しづつこの波乱万丈の彼女の恋と物語にひきこまれてゆくのです。

オンライン小説では、一人の女性が複数の男性に求愛されるモテモテ状態の話は、逆ハー(逆ハーレム状態)と呼ばれて人気がありますし、この作品も、それに類されるに違いないのですが、最初からそれを描きたくて描かれた作品というよりも、スューカという非常に個性的で魅力的なヒロインの劇的な人生を描いていったら、自然と話の流れがそうなってしまったように感じました。作者様のねらいがどうだったにせよ、そう読者に思わせてしまうのですから、説得力のあるストーリーメーキングには脱帽します。作者さまはそれを閑話の紹介文で、「スューカは齢二〇で、自らの人生を限った。 それは可能性の削除と限定。引き替えに手にはいるのが、ささやかな自由だとしても。」と核心をつく説明なさっておられます。私は思わずなるほどと納得してしまいました。逆ハーは、説得力に余りにも欠ける不自然さが読者として許せないから嫌いだという方でも、(実ははっちもそうでした)この物語はそれに当てはまりませんので、楽しめるのではないでしょうか。

性的シーンは、羅列したマークが物語るように、突飛で特殊な性愛もあり、その描写も濃厚でかなり直接的です。ストーリーの展開上、性的にはかなり過酷な状況にヒロインは遭遇するのですが、作者さまはそれらにはそれほどページをさいておられません。事実は事実としてその後の彼女の心理にはかなり痛いものがありますが、直接的な陵辱のシーンはそれほど重くはありません。作者さまがページをさいておられるのはあくまで相愛の情事のシーンです。物語のシリアスな面とは対照的に気分転換もかねておられるのか、作者さまも非常に弾けて楽しんで描いておられるように思えます。あるいはそれらのシーンに説得力を持たせるために、あえて波乱万丈な人生をヒロインに与えているのか・・?それはさだかではありませんし好みの問題もありますが、ヒロインに魅せられ、このスューカの物語ならなんでもアリだと納得できた方ならば、情事のシーンもまたこの物語の魅力として楽しめるのではないかと思います。

スタートしたのはなんと2001年!それだけの歳月を作者さまがかけたのが納得できる大変な超長編にして、超力作です。物語はまだ連載中で、ここ一年は更新も停滞していますが、切りのいいところまでアップしていますし、なによりも、アップしている分だけでも充分読み応えがある作品です。

               ライン真珠小

以下は、はっちのメル友の大皇女スューカの感想です。はっち以外の人の目に触れさせるつもりで書かれた文章ではなかったのですが、余りにすばらしい、生き生きとした感想なので、無理を言ってこちらで掲載させていただくことにしました。S様多謝!

 ライン真珠大

「大皇女スューカ」は、一般的には、「不快」「お下劣」で片付けられてしまうような作品かもしれません。しかし、作者さまの、艶描写を心から愉しんでおられる明るい心と、豊かな想像力と、キャラへの深い理解でもって、堪能させてもらいました。情事場面を、あれほど濃厚過激に活写しながら、何ページにもわたって詳細に書き綴り、それを読ませる文章力には、驚嘆いたしました。

よくアダルト小説サイトなどで、妄想そのままに長々と一本調子で書いているものなどがございますが、スューカとその恋人たちの性愛場面の綿密さ、細やかさには、その手の独りよがり的ないじましさが微塵もありません。彼等がたしかにそうやって睦みあっている姿が、絡み合う汗の音や匂いがしてくるほどに、いきいきと描き出されており、その底流にある、好色への礼賛に、こちらまで温かく包まれるような心地です。

皇女を巡って入り乱れる恋人たちの、ユニークなこと、男らしいこと、ご乱交のさまの、楽しいこと優しいこと。スューカについても、不思議なほど女性から見ても反感を覚えませんし、戦闘場面においての凛々しき皇女スューカも、男わたりを繰り返すスューカも、生の汚濁とかがやかしさに満ち溢れていて、章が進むにつれて、その精一杯には魅了されてしまいます。いってみれば、「大皇女スューカ」は性とロマンのユートピアのようなものでしょうか。陰惨無残な箇所があったとしても、作品全体を覆うのは、性の深みのからりとした肯定です。スケールが大きくて、まことに続きが愉しみです。

常識人が顔をしかめて遠ざけるような、残酷鬼畜であろうとエログロであろうと、この作品においては、おおらかに性を謳い、破廉恥な人間性を愛し、それを豊かに包んで書き上げる、作者さまの器の圧勝です。健全性の勝利であると申し上げたい。好きなものを好きなように書くことの強さを、教えてもらったような気がする作品でした。


               ライン真珠小


scone様のサイトはこちら ちな♪

scone-novels
 
水たまり?NO!実は拍手ボタン♪

 Entry Top                                      
↑Page Top へ
・長編 /連載中/ 異世界 架空史 和風ファンタジー ・年齢差 ・Sキャラ ・俺様
          春 の 雪 
SITE NAME  :  Aurora Garden   
           http://rinrin.saiin.net/~little-sugar/

MASTER  :  灯凪 澪 様  
  
CAUTION :   15歳未満閲覧禁止作品  性的(性交)シーンがある作品  軽い拘束や目隠しなどソフトなSM的シーンがある作品 レイプシーンがある作品 残虐・流血シーンがある作品
  
STORY ;
戦に敗れ、家臣により敵将に差し出された、城主の巫女妻・蓮花。一夜の伽を勤めれば、夫の命もまた領民の命も安堵されるはずだったのに、そうはならなかった。嫁いだとはいえ、華奢で幼い14才の蓮花を慮り、初夜を迎えることさえ待っていてくれた優しいが病弱な夫。彼は蓮花が敵に身を任せたその夜に、自らの保身を謀る家臣に殺されていた。激昂し剣をふるって夫の仇である家臣を切り捨てる蓮花だが、彼女を気に入った蛮族の将・善純は、領民の命と引き換えに、蓮花に自分の妻として自国に赴くことを約束させる…。                        
                                    アイコン本 続きを読む

深窓育ちの姫とは思えない意志の強さを秘めた蓮花の金色の瞳。善純はその瞳が苦痛と快楽で涙で潤むのに、妙に情欲を煽られ彼女の体を強引に奪い続ける。斎の巫女姫、そして皇家と将軍家の姫としての蓮花の矜持と誇りは、どれほど善純にその体を蹂躙されても揺らぐことはなく、彼への憎悪と怨嗟を募らせていくが・・・。
数奇な運命に翻弄される彼女の心は何を求め、どこへ行くのか。

INTRODUCTION : 
架空世界のファンタジーでは、物語の舞台の特異な世界設定や状況説明に多くを費やされた物語が多いのですが、時にそれは複雑すぎ、あるいは説得力が足りずに、作者さまの思うところの世界が全て、読者の中に沁み込むのが難しい作品がよくあります。それでも戦いや魔法に重きをおいたファンタジーの場合は、読者の最大の興味は勝敗の行方や、主人公の成長や冒険にありますので、それらがおもしろく描かれていれば、舞台背景はそれほど気になりません。(すいません、はっちはそういうズボラな読者です。)けれども、それがその世界の歴史に翻弄される人間のドラマに重きをおいた作品の場合、その架空世界の歴史背景その他が、自然に、そしてリアリティと臨場感を持って読者に伝わらなければ、その舞台の上に構築された物語を楽しむことができません。その点、この作者さまは歴史に題材をとった秀作も多い、大変歴史小説に造詣の深い作者さまですから、その辺りをすべてクリアしてくださっていますので、読者としては安心して、この世界に浸り、酔うことができました。

平安鎌倉時代の日本に似たこの世界。かっては帝の下に一つであった国が、物語の時点では、東は皇家とそれを守護する征夷将軍家、西は、皇家から離反し、蛮族と貶められている鎮西将軍を頭とする豪族の勢力の支配下にあります。ヒロイン蓮花は、皇家の姫を母に将軍を父にもつ巫女姫。東と西の境に領地のある夫の元に嫁いでまだ三月の高貴な少女です。体も心もまだ推さなく華奢、でもその性情は誇りたかく気丈です。

対する蛮族の将、善純。このネーミング、実ははっちは、これは作者さまの洒落ではないかと心中疑っております。なぜって彼は、お読みいただければわかると存じますが、ちっとも善でも純でもないからです。彼を一言で評して、一番近い表現は「S」もしくは、「鬼畜」ではないかと・・・(^^ゞ(お許しくださいませ灯凪さま。でもはっちはそんな鬼畜な善純さまが実は好きなんです・・土下座!)そんじょそこらのいじめっ子キャラは、軽〜く、凌駕なさっておられるのです、このヒーローは。何をどうという細かいご説明は割愛いたします。そりゃあ、読まれてからのお楽しみでございますから。(笑)

けれども、この男、Sだし鬼畜系であるとは思うのですが、別に冷たいとか残酷という風ではありませんし、頭に血が上りやすい激情家というのでもないのです。極めて淡々と、平然と、普通に鬼畜でSなことをなさるわけです。まだ明かされていない謎もあるようでヒロインに対しては、なぜか執着はしているものの、それは今のところ恋情とかではない様子です。彼女を苛めて極めておもしろがっている。その一言に尽きます。その辺りが、先々どう転ぶかの興味も尽きず、大変おもしろいです。

やっていることの割には、平常心で蓮花に対応する善純に対して、まだ14才の蓮花は、状況が状況ですから無理もないのですが、キーキーキャーキャー、もううるさいくらい感情の起伏が激しい子どもとして描かれています。善純は彼女に自分の命をねらう許可を与えるのですが、成功などするはずなく、いつも返り討ちにあっています。それでも懲りずに彼に対抗しようとする彼女の根性というか気の強さはスゴイです。ただ、今のところ、いくら気丈でも、本当に弱い犬ほどよく吼える系のうるささとお子様具合で、心身ともに成熟し安定した成人男性である善純には、あらゆる意味で全く歯がたちません。誇り高く気丈ではあっても、心身も、また頭の中身も全くのお子様の蓮花。変に老成した大人びた少女として描かれていないところが、この物語のリアルでおもしろいところだと思うのですが、あまりにもやられっぱなしなものですから、彼女が早く成長して、この先善純にどういう形でもよいので、一泡食わせてくれるのを、読者として私は心から楽しみに待っているのです。(というか、そうなってほしいです!)

キャラの印象が強すぎてそればかりを述べてまいりましたが、この作品はキャラの魅力だけではなく、ストーリーも文章もすばらしいと思います。特に、先に述べた世界設定と歴史的背景も過不足なく描かれているからこそ、キャラも生き生きと動き、ストーリーもここまでおもしろくなった作品であるに違いありません。さまざまなシーンで、その舞台設定ゆえのリアリティある描写が生きていますし、文章もとてもいいです。読みやすくわかりやすく丁寧。それでいて、歴史物語にふさわしいどこか古典的な雰囲気も漂います。読者としてのかってな要望であり、決め付けかもしれませんが、たとえそれが架空史であっても、仮にも歴史を題材とした作品であるならば、この作者さまの文章のように、格とでも呼ぶべき、美しさと正しさと風情は絶対にあってほしいと思うのです。

今更言うまでもないですが、情事のシーンは非常に官能的です。オトナと子ども。男と女。西と東。西の蛮族の将と東の雅な姫。その対比と対立のロマンとエロスを堪能できる作品だと思います。




灯凪澪様のサイトはこちら ちな♪

バナーAurora Garden

                   
水たまり?NO!実は拍手ボタン♪

 Entry Top                                      
↑Page Top へ
・長編 /完結/ 異世界 架空史 和風ファンタジー ・年下 ・年齢差
          玻璃の花籠 
SITE NAME  :  Powder Moon  18R
             http://www5c.biglobe.ne.jp/~ohisama/0powder/     

MASTER  :  K a r a (か ら ) 様 

CAUTION :  18歳未満閲覧禁止サイトの作品   性的(性交)シーンがある作品  レイプシーンがある作品

STORY ;
遠く深海に広がる「海底国」の物語。次期竜王の側女であった「戻り女」を娶ることになった雷史(ライシ)。名家の跡取りとしての自負と驕りが勝る若い雷史は、ふがいない父への反発もあり、主家(西南の大臣)から押し付けられた出戻りの年上の妻、秋茜が気に食わない。婚礼の夜から花嫁をほっぽらかして他の女を抱き、そのまま一月も顔もあわせずにいた。だがある日、大臣から妻への手紙を託され、気のすすまないままに届けにいくと、婚礼の時はろくに顔も見ずにいた己の妻のその美しさに改めて気づき衝撃を受ける。打ち解けない妻への苛立ちから強引に彼女を抱くが、かって後宮で次期竜王の愛妾であったはずの秋茜は男を知らない体だった…。   
                                    アイコン本 続きを読む

訝しく思いながらも、翌日彼女にそれを問い詰めると、次期竜王が数多くの側女を侍らしながらも御子の誕生がなかった原因が次期竜王その人にあったことがわかる。鬼の首をとったような気になり、その醜聞を公にすると言う雷史を思いとどまらせようと秋茜は自害を図るが、危ないところで彼によりそれは止められる。その際、足に怪我を負った雷史は、そのまま秋茜の居室へ留まるが、彼女は相変わらず打ち解けず笑顔を見せることもない。雷史はそれを腹立たしく思いながらも、彼女を求める気持ちを抑えられず、体だけを重ねていく日々が続く。ある時、隣の集落へでかけた雷史は、そこで玻璃(硝子)でできた美しい花籠を見つける。その花籠の意味もいわれも知らぬままに雷史はそれを買い求めたのだが・・・。

INTRODUCTION :  
超有名サイト様の超有名作品ですので、ご存知の方も多いかと存じます。初めてこの作品を拝読した時、無償(ネット)でこれだけの作品が読めるのか、すごいっ!と驚いたのを覚えています。魔法系ではない異世界ファンタジーで舞台は平安・鎌倉時代に似た身分・社会制度が息づく海底国。全編に和風テイストが息づいています。

この作品は海底国シリーズでも初期の作品であるせいか、舞台が海底、つまり水の中の世界であることを読者に知らしめる、幻想的で美しい描写が、物語のそこここに溢れています。登場する人々の瞳や髪の色、気の流れとともに長くゆらめく髪、美しく色を重ねた女性たちの衣装。読んでいるだけでうっとりしてきます。その美しくたゆとう柔らかな色彩と光の中でこの雅やかで情熱的な物語が語られてゆくのです。

打ち解けることのないままに、体だけを重ねていく雷史と秋茜。秋茜の美しさと奥ゆかしさに次第に心惹かれていく雷史ですが、よそよそしい彼女の態度と、何より若い雷史は素直に自分の気持ちを認められません。まさしくすれ違い夫婦物語、しかも年上の美しく貴族的な妻と、名家の若君とはいえ、武士のような野趣のある年下の若い夫ですから、すれ違うのも道理ですし、そのすれ違い具合が絶妙でした。物語は雷史視点で語られるのですが、苛立ち、焦れるその雷史の心情がそのまま伝わってきて、読者も必ずやきもきじれじれしてしまうでしょう。(それが楽しい!)すれ違い、かみ合わない心の苛立ち、鬱憤を、体を重ねることで晴らそうとする雷史の閨房のシーンは激しく官能的で、その対比に私メはヤラレテしまいました。(笑)

秋茜がなぜ雷史に打ち解けることができなかったのか、この作品のタイトルの「玻璃の花籠」には一体どんな意味があるのか。それは物語の後半から徐々に語られてゆきます。それが明かされたとたん、読者を焦れ焦れさせてきたこの物語が、もう切なくて切なくてたまらなくなっていきます。まさに、読者は、作者さまの掌で転がされております。

今回、このご紹介文を書くにあたって久しぶりに読み返してみたのですが、ストーリーの展開をもう知っている私が読んでも、焦れるところでは焦れ、切なくなるところでは切なくなりました。名作はやはり何度読んでもおもしろいです。この作品の魅力は、巧みなストーリー展開や説得力もさることながら、この作者さまの柔らかくまろやかな文体によるものも大きいのではないかと思いました。ストーリーはもう知っているからこそ今回は、読みやすくわかりやすい、それに加えて、美しく雅やかな文章に改めて脱帽いたしました。


Kara様のサイト18Rはこちら ちな♪

バナーPowderMoon
              

                                   
水たまり?NO!実は拍手ボタン♪

 Entry Top                                      
↑Page Top へ
・長編 /連載中/ 異世界 架空史 西洋風ファンタジー ・年齢差
          月 光 
SITE NAME  :    Music Box   18R  
             http://gissele.fc2web.com/

MASTER  :  橘 瞳 子  様  

CAUTION :     18歳未満閲覧禁止サイトの作品   性的(性交)シーンがある作品  レイプシーンがある作品    

STORY ;
他人に心を閉ざし孤独に生きる美貌の若き皇帝は、訪れた東洋の小国で月の女神の化身のような盲目の姫を見初め、攫うようにして娶ってしまうが……。
                                         
                                    アイコン本 続きを読む

―――作者さま作品紹介文より

INTRODUCTION :  
えー、この作品をご紹介するにあたり、最初にお断りしておかなければならないことがございます。とってもとってもおもしろい作品ですが、残念ながら、物語のイーところで、更新が一年半、ストップしております。ファンとしては、ぜひとも先が読みたいのですが、こればっかりはどうしようもありません。おもしろい作品であり、もっとおもしろくなりそうなところでぴたっと物語が止まっておりますので、拙文をお読みいただき、本編をお読みになった方はきっと先が読みたくなるに違いないと存じます。お気持ちは、はっちも全く同じでございますが、どうぞ、作者さまへ更新のお願いくらいならよろしいのですが、万が一にも、更新を強要するかのような、つまりは早く読ませろ系のコメントなどさしあげることだけはお控えくださいませ。更新が停止しているからには、それなりのご事情や理由があるはずでございます。それに対して、ヤイノヤイノ文句を申しましては、ただでさえご事情で更新できないでおられる作者さまの創作に向けるお気持ちそのものまでも損なうことにもなりかねません。オンライン小説のファンにとって、待つのは楽しみでもあり、嗜みでもあるとはっちは考えておりますので、それらをご納得いただいた上で、私メの紹介文をお読みいただきたくお願い申しあげます。

美貌の皇帝陛下は29歳。そして、彼に文字通り攫われるように、奪われるように、妃とされる東国の姫は15歳です。この設定に萌えるか、イヤッと思われるかで、この作品の受け止められ方は違ってきます。ちなみに、はっちは萌えるほうでありました。(笑)

訪れた東国の王宮の奥深く、姫を見初めた皇帝が何も知らない彼女を宥めすかしてなんとか我が物にしようとするシーンは、まさに赤ずきんちゃんと彼女を食べようとするオオカミのそれです。会話も情事も、この悪いオオカミさんは非常に努力しております。(笑)いよいよ情事のシーンに入ると、無理やりではあっても、彼は非常に優しいのですが、それでも、悪い男がイケナイことをしているという雰囲気が漂います。作者さまの描写がお上手すぎて(?)、年より幼く、初々しく儚い盲目の姫が文字通り手折られるとしか言えないシーンだからでしょう。イケナイ雰囲気ですが、だからこそ、官能的でした。

さて、唐突に強引に姫の体を奪ってしまったからこそ、後々皇帝陛下は、彼女の心をつかむために、非常に苦労なさいます。つまり、ここからは立場が逆転するわけです。皇帝は姫に夢中ですが、姫にとって皇帝は、無理やり自分を奪った怖ろしい人でしかありません。なにしろ、姫は目が見えませんので、皇帝の超絶美貌も彼女の心を解かす役にたたないわけです。彼を憎むような気丈さは姫にはないのですが、それだからこそ彼に怯えます。自分の所業のせいとはいえ、皇帝は必死になって彼女のご機嫌をとろうとします。その努力が、まあ、涙ぐましくてかわいいです、皇帝陛下。このあたりまでくると、おそらく、かっての悪行?を許しすっかり皇帝に肩入れしている読者は、「がんばれ〜、もう一押しだ〜!」 と応援したくなります。(笑)

さて、姫の体を無理やり開いてしまった皇帝陛下が、果たして、姫の心を開くことができるのでしょうか・・・?それは読んでからのお楽しみです(^v^) 作品の前半、つまりアップしている分のストーリー的な見せ場はそこであり、それだけでも充分はっちは楽しめました。

華やかな宮廷には、輿入れしてきた姫を苛めようと(?)テグスネひいて待っていた仇役の美女なんかもいたりします。その美女と謎の敵国宰相に姫様が囚われてしまったりと、物語は中々ドラマティックに、そしてエロティックに展開していきます。

優しくはあるが強引な皇帝と、あらゆる意味で彼に太刀打ちすることができない、心も体も弱く儚い盲目の姫。年齢差、身長差も含めて、この作品のおもしろさは、こうした二人の力(?)の差と恋情ゆえのその逆転にあるのではないかと思います。そういう設定が嫌でなく、そこにロマンとエロスを感じる方なら、たとえ途中まででも、もうおもしろくてたまらない作品に違いありません。


橘瞳子様のサイト18Rはこちら ちな♪

バナーMusic Box



水たまり?NO!実は拍手ボタン♪

 Entry Top                                      
↑Page Top へ
・長編 /連載中/ 異世界 ファンタジー ・年齢差 ・俺様 ・Sキャラ
          月 の 花 
SITE NAME  :  夢見問屋の秘密部屋
 
MASTER  :  Kyrie (キリエ) 様
  
CAUTION :  作中に18歳未満閲覧禁止のページがある  性的(性交)シーンがある作品  軽い拘束や目隠しなどソフトなSM的シーンがある作品  レイプシーンがある作品
  
STORY ;
自分のいた世界から、傷だらけで逃亡してくるヒロイン、アリア。
血まみれになりながらも、強い眼差しで戦うアリア(強い!)の姿は、退屈していた性格破綻者のその世界の支配者(空主)シヴァの興味をひき、迷惑この上ない方法で、心身ともに彼女を自分の支配下(庇護下?)においてしまう。強引に支配の烙印を押されたアリアは反発も反抗もするが、絶対者であるシヴァにはいつも泣く泣く屈服させられてしまう。アリアは時折、ずっと自分を虐げてきた亡父の悪夢に悩まされるが、彼女の全てを支配したい自己中で歪んでいるシヴァは、それが忌々しい…。
                                    アイコン本 続きを読む

(アリアを苛めていいのは自分だけだと思っているので、たとえ夢だろうが、相手が死人だろうが、自分以外の者にアリアが泣かされるのが悔しいらしい。死人を殺す方法はないかと側近に真面目に聞いたりしているから、相当。)支配者たる彼の庇護に甘んじて生きるのを嫌ったアリアは王宮ではなく市井の妓楼で歌妓として暮らす、いわば二重生活。そうこうするうちに、物語が進んでいき、アリアの周りには彼女を慕う人々が集まってくる。妻のいない空主シヴァの唯一の愛妾として、周囲の注目を浴び出したアリア。現在アリアの身元を調べようとしている怪しい男が本編に登場したところです。偶数月だけの更新。

INTRODUCTION :  
現在、オンライン小説では、いわゆるSキャラ、俺様キャラというのがかなり、もてはやされておりますが、この作品に登場するキャラ、空主シヴァは、恋愛系オンライン作品を読み倒したと自負するはっちの中でも、一二を争うトップSキャラ、トップ俺様キャラ様でございます。(笑)それ系のキャラがお好きな方には、たまらない?作品かと・・・はっちもたまらないクチのひとりです(^^ゞ

強くて健気で勝気、それでいて自虐傾向ゆえの脆さが垣間見えるヒロイン、アリアもかなり好みです。他のキャラも、皆いい味がでています。

とはいえ、そういう読者好み?のキャラだけにおんぶした作品では決してありません。
アリアを中心に物語は進んでいき、彼女に惹かれ集まってくる人々とのやりとりもおもしろいのですが、それに加えて、恋愛感情があるんだかないんだかわからない、シヴァとアリアの二人の関係が、またおもしろいです。読みやすく丁寧な文章と、説得力と意外性のあるストーリーで、そうした魅力的なキャラクターを転がしながら、読者の心をぐいぐいひっぱっいきますので、読み始めたら、これまた、眠れなくなると思いますので、ご注意!キャラの魅力、ストーリーのおもしろさ、文章力と、三拍子そろった作品です。

官能シーンも、この魅力的なSキャラのらしさ満載のシーンですので、楽しめる方には楽しめます!(笑)


Kyrie様のサイトはこちら ちな♪

バナー夢見問屋

                                            
水たまり?NO!実は拍手ボタン♪

 Entry Top                                      
↑Page Top へ
・短編 ・連作シリーズ /完結/ 異世界 西洋風ファンタジー
          侯爵夫妻の事件帳 
SITE NAME ;   Secret Garden 
           http://t-senju.hp.infoseek.co.jp/top.htm

MASTER  :  千珠 千束  様  

CAUTION :    年齢制限は設けられていない作品  性的(性交)シーンがある作品

STORY ;
『私、今日限り淑女になるのを止めますわ。これから頑張って悪女になります。』 家のため、見ず知らずの相手との結婚を決められたアンリエットは、嫁ぐ前に最初で最後の冒険として、素顔を隠して仮面舞踏会へでる。 そこで彼女は黒髪の男に出会う。


                                    アイコン本 続きを読む

INTRODUCTION :  
ファンタジーノベルサイトさまですが、この作品は作者さまもご説明なさっておられるようにロマンス色が強い作品です。異世界ですが魔法系はでてきませんし、設定などは、むしろハーレー風のヒストリカルロマンスではないかと思います。
アンリエットの恋を縦軸に、横軸はミステリー風の味付けがしてあって、とてもおもしろく読めました。

コスチュームロマンスは私メも大好物ですが、仮面舞踏会で、一夜の恋の相手を探すというのが、いかにもそれ風で、いいじゃあありませんか!文章や物語も、この貴族的な舞台設定にまけていません。ヒストリカルで貴族がでてくるロマンスを紡ぐのであれば、やはり、この作品のように文章や会話、地の文も、ちょっと古風に上品に雰囲気を盛り上げてもらいたいものです。読者は、このどことは知れぬ世界、けれどもそこかしこにイギリスのビクトリア風の貴族社会を彷彿させる世界をこの物語で味わうことができます。

細かい設定がとても説得力と描写力にあふれています。この作者さまも、もしかしてヒストリカルのファンではなかろうかと思います。とにかく、ヒストリカルのツボをかなりおさえてある作品です。美しい姉を偏愛する母から冷遇されている健気なヒロイン。困窮した実家のために、財産家へ嫁ぐことを決めるが、名前も知らぬその婚約者は年寄りだとばかり思っていたが、実は・・・・という設定なぞまさにそれです。嫁いだ先では、我侭な母や姉にこき使われていた実家とは正反対で、お姫様のように傅かれる。そこでのちょっとしたシンデレラ描写もまた女性読者としては楽しいです。貧しかったヒロインのドレスやら靴やらを新調するために仕立て屋さん’s が押し寄せてくるのですが、その描写も非常にリアル!淑女のたしなみのハンカチまで新調するという記述があるのがいかにもそれ風で嬉しいです。でも、これはまだ物語の導入部。タイトルに侯爵夫妻の事件帳とある様に、一話一話がミステリアス風に味付けされていきます。

作中の情事は、とてもオトナっぽくて上品ならぶえっち系という雰囲気でした。なにしろ、ヒーローがジェントルマンですから。(ジェントルマンは中産階級の呼称だからこのヒーローには使えないかな?)とにかく、紳士です。ベッドでも紳士です。ですから、淑女の皆様も安心して読めます。(どういう意味だろうか・・・自分で書いていて意味不明かもしれない・・・?)

全編にいかにも優雅でドレスの衣擦れの音が聞こえそうな風情がある物語でした。
ビクトリア時代のヒストリカルロマンスがお好きな方にはお薦めでございます。午後のハイティーなどいただきながら読むには最適かと思います。


千珠千束様のサイトはこちら ちな♪

Secret Garden


水たまり?NO!実は拍手ボタン♪

 Entry Top                                      
↑Page Top へ
・中篇 /完結/ 異世界 架空史 西洋風ファンタジー
          シーアとルーゼンのシリーズ 
SITE NAME  :  sr ss 保管庫  18R
          http://green.ribbon.to/~srss/index.html 

MASTER   :  

CAUTION :  18歳未満閲覧禁止サイトの作品 性的(性交)シーンがある作品 軽い拘束や目隠しなどソフトなSM的シーンがある作品 レイプシーンがある作品 

STORY : 
近衛の女騎士シーアは昨夜の酒場での決闘騒ぎの取調べのために貴賓牢に入る。血の気の多い貴族なら一度ならずはいったことのある貴賓牢、尋問も手枷による拘束も、それは形ばかりのものになるはずであった。しかし、尋問に訪れたのは、役人ではなく第二王子ルーゼン。シーアが忠誠を誓った兄王太子とは正反対の智の王子と呼ばれる雅な貴公子だった。  
                                    アイコン本 続きを読む

ルーゼンは昨夜の決闘の件ではなく、先日なくなった彼の叔父、王弟の死について彼女に詰問する。シーアと彼女の父である将軍が暗殺に関わっていることを確信していたルーゼンは、事を公にしない代わりにと取引をもちかけ、拘束されている彼女の体を強引に奪う。彼女の忠誠も愛情も兄王太子のものであるとわかっていたが、ルーゼンは、シーアを愛していた。彼女になら殺されてもいいと思いつめるほどに。

INTRODUCTION :
別掲示板に投稿された作品を加筆修正して保管してあるとのご説明そのままに、余りにも飾り気のないサイトに、余りにも無造作におかれていたすてきな作品です。各話に性的シーンがあることから、その掲示板ではアダルトと類される作品として投稿されたのかもしれません。
しかし、そんな事は関係ありません。掲示板で投稿される作品がどういうものか、全く知りませんでしたが、この作品のような秀作が出没するのであれば、のぞいてみようかしらと思いました。
全編に中世風のヒストリカルの雰囲気が溢れていて、キャラ、ストーリー、文章力、どれも秀逸で表現力も説得力もある筆運びに脱帽でした。陵辱めいたシーンさえも、拘束する鎖の音が印象的にそのシーンを彩り、情感がありました。シーアと兄の信頼関係に嫉妬して、二人が立ち去ったあとのドアにむけてインク壺?を投げつけるのあたりの描写なども、映像的でまるで映画のようです。
脅迫によって始まった関係のはずなのに、その後、強い立場のはずのルーゼンが、色々と思い悩むところは、可愛いとしかいえませんし、彼に対する感情をもてあまし、クールな女丈夫になりきれないシーアも魅力的でした。暗殺の真相を最後まで明かさず、二人の心も微妙にすれ違わせて、読者をひっぱってくれるところも小憎らしいほど面白かったです。
読みやすく、わかりやすく、丁寧で、簡潔な文章で綴られた、リアルな説得力と表現力あふれるロマンティックでドラマティックな物語。そしてもちろん、言うまでもなく、とてもエロティック。国々を女性にたとえた短編もお読みになればわかりますが、とにかく、この作者さまはただものではない!情報が少なすぎて残念ですが、他にも作品があるのであれば、ぜひ読みたくなる、そんな作者さまの作品でした。


sr ss 保管庫

                                        
水たまり?NO!実は拍手ボタン♪

 Entry Top                                      
↑Page Top へ
・長編 /完結/ 異世界 西洋風ファンタジー ・Sキャラ
          エ セ 軍 人 物 
SITE NAME  :   逃 げ の 一 手  18R        
             http://www7.atwiki.jp/nigenoitte/pages/1.html

MASTER  :   (えぬ) 様    

CAUTION :  18歳未満閲覧禁止サイトの作品 性的(性交)シーンがある作品 自慰のシーンがある作品 軽い拘束や目隠しなどソフトなSM的シーンがある作品 レイプシーンがある作品  続編には加えて 性具などを用いた性行為シーンがある作品 アナル性交シーンがある作品 一度に二人以上との性交シーンがある作品

STORY ;
第一師団機動大隊長であるヴィクターとその副官のクロル。少佐と曹長、上司と部下、男性と女性ではあるが、ふたりは性別と階級と立場を超えた長年の戦友で親友同士だった。ある日、クロルはヴィクターの部屋へ泊り込んで、溜まった仕事を片付けることになる。ヴィクターはクロルを異性として意識したことはなく、それはクロルも同様で、二人はお互いを恋愛の対象としてみたことはなかった。しかし、任務で男と寝ることもあるとクロルがうっかり口を滑らしたことがきっかけで、二人はその夜関係をもってしまう。                              
                                    アイコン本 続きを読む

その時痛めた肩が原因で翌日から仕事を休んだクロル。親友のクロルと寝てしまい、彼女の肩を痛めつけたのも自分であるヴィクターは、その罪悪感と気まずさから中々見舞いにゆけなかった。意を決して、街で大きな熊のぬいぐるみを買ってクロルの元を訪ねるが、そこには先客がいた。

ヴィクターの元上司でもあるウィルトス教官で、なんと彼はクロルの恋人だと言う。しかも、彼はクロルの任務の内容についても承知していることをほのめかす。彼女の任務を聞いて以来、割り切れない思いを抱いているヴィクターは、その言葉に我を忘れて思わず彼に殴りかかる。しかしウィルトスはそれを軽々とかわし、巨漢のヴィクターを床に沈めると冷静な声で彼に聞く。
「最近まで知りもしなかった君に、僕を殴る権利がありますか?君は僕に勝てますか・・?」

異世界の軍隊を舞台とした三角関係恋愛ファンタジー。モンスターがでてくる以外は、リアル世界に近い設定で、魔法系の不思議はありません。

INTRODUCTION : 
この作品も、元々は2ちゃんねるの掲示板に投稿された作品とのことです。シーアとルーゼンを見つけて以来、私も時々、掲示板から生まれた作品の保管庫をのぞきにいきます。エロがテーマの投稿作品ですから、当然どの作品にもそれなりのシーンはありますし、それしか中身がない作品もあるにはあるようですが、それだけではありません。中には驚くほどおもしろい秀作が隠れて?いたりして、驚かされます。それらは、エロティックなシーンや描写はあっても、それメインでも、それに頼ってもいません。なによりも作者さまにおもしろい物語を紡ぐだけの力量がおありですから、ストーリの中で効果的に情事の場面をもってこられ、それを丁寧に印象的に描いておられる・・掲示板出身の秀作には、全体的にそんな感想をもちました。拙宅でもご紹介したくなるようなおもしろい作品がありましたが、残念ながらその保管庫にはアダルトバナーが設置されており、DIARY でも申しあげたように作品の表現レベルに関わらずアダルトバナーのあるサイトのご紹介は見合わせることに決めましたので、こちらでのご紹介はあきらめました。