Cocktail Break      
大人の女性のロマンチシズムとエロチシズムを快く刺激する、すてきなオンライン小説、イラスト、コミックを、
         有名無名、年齢制限あるなしにかかわらず、はっちがご紹介してまいります。
            女性向きですが B L はありません♪
                                                
【 2008年01月 】 の更新履歴
01/02 迷 宮 妖 恋 夜  【 COMIC 】 
01/08 飼 い 犬  【 NOVEL 現代 】 
01/19 闇を見る眼 ・ 闇から見る眼  【 NOVEL 現代 】 
01/19 エ セ 軍 人 物  【 NOVEL ファンタジー 】 
01/24 月のひかりをつつむように  【 NOVEL 現代 】 
01/31 憎しみの檻  【 NOVEL ファンタジー 】 
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・長編 /連載中/ 和風ファンタジー ・俺様
          迷 宮 妖 恋 夜 
SITE NAME  :   妖月別天地  
http://hinagiku.web.infoseek.co.jp/yohgetu/bettenchi.html

MASTER  :    紅 鳳 鞠 江 様    

GENRE  :   (長編/連載中)  コミック 和風ファンタジー 

CAUTION :    年齢制限は設けられていない作品  性的(性交)シーンがある作品 レイプシーンがある作品 展示作品の無断借用は禁止です。

画像の上にカーソルをのせると、原寸大の迫力でご覧になれます♪
魁
                                          
                                    アイコン本 続きを読む

STORY ;
夜にもののけ山に迷ったものは、お天道様が昇るまで決して山からでられない――。
隣の村への使いを頼まれた桔梗は、道に迷い、山の中をさまようはめになる。日も沈み、途方に暮れながらも歩き続けると、山中の家とその家へ入る旅装束の女の姿を遠目に見つける。その家には三人の若者がすまいしており、桔梗が一夜の宿を頼むと、快く招き入れられた。しかし、先に入ったはずの女の姿は、どこにもない。三人の若者は優しげだが、ばんげに饗された兎も、家畜小屋の獣も、恨めしく怖ろしい目をしていた。不吉なものを覚えた桔梗は、早々にその家を後にしようとするが、突然のめまいと息切れに襲われ帰ることができなくなる。妖しく美しい、三人の若者の正体とは・・・・?美しい妖しに魅入られ、囚われた娘の物語。


年賀イラスト


INTRODUCTION :  
2008年一番最初のご紹介は、Cocktail Break 初のコミック作品「迷宮妖恋夜」です。元旦の日に、偶然見つけた、はっち的には発見ホヤホヤのサイトさまでございます。
実は、WEBコミックサイトさまは、イラストサイトさま以上に馴染みが少ないのです。探し方が悪いのか、それとも、コミックサイトさまの数が少ないのか、中々今まで、これはというコミックサイトさまにはめぐり合えないでおりました。(希少なお気に入りコミックサイトさまがちょっとワケアリでして・・・・(^^ゞ)
ですから、WEBコミックに関しては少々あきらめぎみでありましたが、新年早々、こんなにすてきなWEBコミックサイトさまにめぐりあえるとはまさに、「こいつぁ、春から縁起がいい〜!」という心境でございます。
作品は、一コマ一コマが、とても丁寧に美しく描かれていて、その流麗な画風にびっくりしました。はんぱでない量の漫画を読んでまいりましたが、この作者さまのような水墨画風の作風が全編にわたる作品は初めてで、とても新鮮でした。黒髪や唇を、墨の濃淡で艶やかに柔らかく、官能的に描いておられ、それだけでもううっとりです。美しいラインで描かれた人物絵は秀逸ですし、影絵のようなシルエットではじまるオープニングなど、とにかくこの作者さまのセンスとこだわりはとてもすてきです。展示させていただいている作品のように、女性絵はちょっと夢路風で、とても可愛らしい綺麗さがあるのですが、男性諸氏の絵柄は、もう艶美としかいえません。流し目や、伏せた目の色っぽいことといったらもう・・・・!(視線フェチのはっちはノックアウトされました)
色っぽいのは視線だけではありません。妖かしと、彼に魅入られ、囚われた娘との物語ですから、ストーリーも、ファンタジックで、ロマンティックで、そしてエロティックです。絵もストーリーも、そしてページ数も、本当にファンタジー系の商業誌に、このまま掲載されても全く遜色がないほど完成度が高いのです。こういう作品がネット上で拝見できるなんて、うーん、ネットの世界は奥深いなあとしみじみ思いました。
新年一番にご紹介する作品が、こんなにすてきで希少なWEBコミックであることが、嬉しくてなりません♪ (♥´∀`♥)



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・中篇 /完結/ 現代 初恋 ・幼馴染 ・主従
          飼 い 犬 
SITE NAME  :   ひ ら さ か ん   http://jun.oops.jp/i/ 

MASTER  :   平 坂 様    

CAUTION :  18歳未満閲覧禁止作品  性的(性交)シーンがある作品  自慰のシーンがある作品  レイプシーンがある作品  

STORY ;
月曜、千紘がいつも通り出社すると、中途入社する男が朝礼で挨拶した。それは、中学時代、千紘を手酷く犯した男だった。幼なじみで下克上でトラウマで再会で無理やりで男勝りな話です。  
―――作者さま作品紹介文より

 
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INTRODUCTION :  
どこからご紹介したらよいのでしょう。とにかく、おもしろい作品なのです。
キャラがまず、魅力的です。男好きと噂され周囲の同姓の妬みと嫉み、反感を一身に集め、それをものともせずに社内のセックスシンボルに徹しているヒロインも、超絶ぶりっ子の友人も、おそらく同じ職場にいたら、ことさらにお近づきになりたいタイプではありません。けれども、周囲の期待?を裏切ることなく、潔いまでに徹底してそのキャラを押し通すヒロインの姿は、いっそ痛快でした。自分の魅力を知り抜いているぶりぶりの友人も、ここまで開き直られたら、天晴れとしか言えません。誇張はあっても、うそ臭さのない、生きたキャラ、だからこそ、その破天荒さ?にも関わらず、好感を持たずにいられません。

ヒロインが、ヘタレな元幼馴染(元飼い犬)と再会したとたん、乱暴なジャイアン語調に戻ってしまうのもいいし、親分肌、姉御肌の漢前な性格が露になるのもいいです。そして、ヘタレな飼い犬が飼い主の手を噛もうとすると、途端に、その勢いが削げてしまうのもまたいいです。ヘタレている時はのびた君なのに、沸点を超えると豹変して、後でまた後悔するという飼い犬君の、その学習能力のなさ?が、微妙にほほえましくて可愛かったです。はっち的にはヘタレているのびた君的な飼い犬の方が好きかもしれません(笑)

双方のキャラの二面性とその主従関係?の逆転が、非常にわかりやすく、そしてドラマティックでした。読みやすく無駄のない文章、魅力的なキャラ、小さな謎を散りばめながら、テンポよくストーリーは展開してゆき、読み始めたら、読者はぐいぐい引き込まれ、最後まで一気読みするしかありません。作者さまの力量に脱帽です。

現在も過去も飼い主たるヒロインと飼い犬たるヒーローの性的体験(セックス)がキーポイントとなる物語ですので、情事のシーンは簡潔な文章ながら、直接的に濃厚に描かれています。普通のラブエッチ作品のように、甘くきれいにまとめようという作為など全くない、ある意味このヒロインの気質のように潔さがあります。そのせいでしょうか、作品も、情事のシーンの印象も、エロティックで鮮烈ではあっても、粘着質な生臭さは微塵も感じません。うまく言葉にできませんが、作者さまの優れた筆力がこうした性的なシーンにもいかんなく発揮され、この物語をドラマティックに盛り上げていることは確かだと思います。

性的なシーンも鮮烈ですが、いえ、性的なシーンが鮮烈だったからこそかもしれませんが、私が一番印象に残ったのは、10年前、グランドで走り終わったヒーローにヒロインがかけよったシーンでした。このシーンがあるからこそ、情事のシーンも鮮烈になり、情事のシーンがあるからこそ、このシーンもまた鮮烈に心に残ったような気がします。プラトニックなシーンや心情とエロティックなそれが相乗効果をあげている作品ではないかと思います。

回想シーンにそれほどページを割いているわけではないのですが、私にとってこの物語は、オフィスでの大人の恋を描いた物語というよりは、初恋を描いた青春学園ものとして印象に残りました。続編は、10年前の出来事が飼い犬側から描かれています。


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・長編 /連載中/ 現代
          闇を見る眼 ・ 闇から見る眼 
SITE NAME  :   Brush Up  
            http://sky.geocities.jp/yahashi0929/
            本館Blog エターナル・アイズ

MASTER  :    segakiyui 様    

CAUTION :  作中に18歳未満閲覧禁止のページがある  性的(性交)シーンがある作品  同性愛のシーンがある作品  近親相姦のシーンがある作品  自慰のシーンがある作品  軽い拘束や目隠しなどソフトなSM的シーンがある作品  レイプシーンがある作品

STORY ;
望んで見ているわけじゃない。望まなくても見えてくるから、人と目を合わせるのは怖い。特に怒っている人、恨みを抱いている人の目は、人の心の闇を見ている。それに気付いた瞬間に、私も闇に引き込まれる。 「これ、全部シュレッダーかけるの?」書類を処分していると、真崎が声をかけてきた。雑談風に近寄ってきたけれど、手と目は破棄書類しっかり調べているあたり、抜け目がない。人当たりはよく、一見柔和なのに、瞳の奥に独特の冷ややかさがあるこの直属の上司を美並は今ひとつ好きになれないでいた。そんな美並の気持ちも知らず、距離をおいてじっと二人をみつめている瞳に気づく――。
                                    アイコン本 続きを読む

―盗らないで 私から真崎さんを奪わないで
―大丈夫よ、そういう関係じゃないから―

胸の中でこたえる美並。
「息苦しいったらありゃしない」
美並は『人の気持ち』が見える・・・・。
トラブルを避けるべく、人とはなるべく距離をおこうとしているのに、そんな美並の特殊能力を知ってか知らずか、飄々とした風で近づいてきた真崎は彼女に、親友が被害者になった殺人事件の相談をもちかける。

INTRODUCTION : 
本編が完結したあと、番外編や続編として、本編の出来事を本編とは違うキャラの視点で語られるスタイルはネットでは珍しくありません。けれども、この二つの作品のように、全く同じ物事を事細かにヒロイン側とヒーロー側の視点で語られ、交互にアップされながら同時に進んでゆく物語というのは例がないと思います。ヒロインの美並視点で進む物語が「闇を見る眼」、真崎視点が「闇から見る眼」となっています。それぞれ独立した作品ではありますが、私メは二つ合わせて一つの物語として読んでまいりましたので、こちらでもそのつもりでご紹介させていただきたいと思います。初めて読まれる方は、まずは、「闇を見る眼 第一部」そして、「闇から見る眼 第一部」と読み進むことをお薦め致します。双方とも一部を読了なさった後は、お好みで・・・・(^_^;)

さて、このヒロインの、他人の気持ちがわかる・・・という特殊能力は、SFの世界では珍しくありません。遠くは、筒井康孝の七瀬シリーズでしょうか、七瀬は他人の感情が読める超能力者でしたが、本編のヒロイン美並の場合は、それほどあからさまではありません。見る人が、その心身に抱えているものが、色や抽象的なイメージとして彼女には見えてくるそうです。霊が見える霊能力者とは違うようですが、視覚として感じるということで、オーラが見えるという状態に近いのかもしれません。幸せな人はばら色のものを抱え、心身に負の要因、病巣や怒り憎しみなど感情をもっていると黒く見えるわけです。SFっぽさがある能力ですが、本編はSFという雰囲気はあまりありません。無理にジャンルを決め付ける必要もありませんが、強いて申しあげるならば、SF2ミステリ2恋愛6ぐらいの割合の作品でしょうか。SFとミステリ要素がからみあった、それだけに見せ場の多い、とてもおもしろい恋愛小説だと私は思います。

さて、この特殊能力ゆえに、過去に傷ついた経験をもつヒロイン美並でしが、彼女の真摯で誠実、しっかりもので人のよい長女気質?はとても好感が持てます。物語の導入部、粘着質な同僚の存在もあり、真崎とは距離を置きたい美並でしたが、彼女のその長女気質を見越して距離を縮めてゆく彼の人を食ったようなしたたかさや、謎めいた言葉は、美並だけではなく読者をもひきつけてゆきます。物語が進むにつれ、徐々に明らかになっていく謎と、屈折したものを抱え多面性をもつこの食えないキャラ真崎の心の闇、それこそがこの物語の核となっているのではないかと思います。そして華!紛れも無くこの物語の華は真崎であってヒロインの美並ではないような気がします。地味な魅力の持ち主のヒロインと対照的に、艶や色気、華やぎは真崎が担当しております。容姿だけのことを言っているのではありません、彼のどこがどう色っぽいか、艶っぽいかは、お読みいただかなければ!(笑)

物語の前半は、ヒロインの健全さが気持ちよく物語りを牽引し、さばいてゆきますが、中盤にはいり、ヒーローの内面が明かされるにつれ、読者はよくも悪くも彼に翻弄されるでしょう。過去、そして現在にまたがろうとする不本意な性的体験ゆえに彼はかなり屈折した複雑なキャラとなっていますし、そう意味ではかなりのヘタレです。美並は彼をガラスの破片と評したことがあります。にこにこ笑っているけれど、その中に尖った破片があるのが対峙する人は気づき、だからこそ、普通の人は彼への攻撃を諦めると。彼の内面がガラス並みの脆さがあることは間違いありません。割れた破片に手を引っ込める人もいれば、それをもっと、粉々になるまで壊してしまおうとする人間もいるわけですが、その尖った破片を柔らかく包み込もうとする美並の健やかな強さとしなやかさに真崎は惹かれてゆくわけです。

中盤から後半、二人が恋愛モードになるにつれ、彼のヘタレぶりと、艶っぽさは全開になっていきます。エロティックな雰囲気もある作品なのですが、そのエロティックな部分を男性である真崎が担当しているもので、今までご紹介した作品とは少々違う不思議な雰囲気があります。私メはBLを読んだことがないのですが、もしかしたら、それの雰囲気に近いかもしれません。これは男同士の行為があるからという意味ではなく、作中では真崎に女性に近い感覚で性感や性愛を語らせているからです。BLと言うよりも、二人の情事は、綺麗なレスビアン同士の情事ならこうかもしれないと思えるような、甘さと柔らかさがありました。そういう雰囲気が苦手な方はご注意です。

導入部はミステリ風で、謎をちりばめながら、テンポよくストーリーは進み、ぐいぐい読者を物語へひきこんでいきます。そのあたりはミステリを手がける作者さまだけあって、もうさすがです。文章も無駄がなく、読みやすく、わかりやすく簡潔。ストーリーと丁寧に描かれたキャラには意外性と説得力があり、とにかくひきつけられます。
それもそのはず、実はこちらの作者さまは、もうアマチュアとはいえない方です。出版なさった作品もおありですし、本館のエターナルアイズではたくさんの作品をネットで期間限定で公開なさっておられますが、期間が過ぎたら、順次ネットからは下げられ、その後、有料無料のメルマガなどでしか閲覧できなくなります。こちらの作品も、完結後はそうなるでしょうし、完結も間近いと思われます。自由に読める今のうちに、読ませていただくことをお薦めいたします。


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・長編 /完結/ 異世界 西洋風ファンタジー ・Sキャラ
          エ セ 軍 人 物 
SITE NAME  :   逃 げ の 一 手  18R        
             http://www7.atwiki.jp/nigenoitte/pages/1.html

MASTER  :   (えぬ) 様    

CAUTION :  18歳未満閲覧禁止サイトの作品 性的(性交)シーンがある作品 自慰のシーンがある作品 軽い拘束や目隠しなどソフトなSM的シーンがある作品 レイプシーンがある作品  続編には加えて 性具などを用いた性行為シーンがある作品 アナル性交シーンがある作品 一度に二人以上との性交シーンがある作品

STORY ;
第一師団機動大隊長であるヴィクターとその副官のクロル。少佐と曹長、上司と部下、男性と女性ではあるが、ふたりは性別と階級と立場を超えた長年の戦友で親友同士だった。ある日、クロルはヴィクターの部屋へ泊り込んで、溜まった仕事を片付けることになる。ヴィクターはクロルを異性として意識したことはなく、それはクロルも同様で、二人はお互いを恋愛の対象としてみたことはなかった。しかし、任務で男と寝ることもあるとクロルがうっかり口を滑らしたことがきっかけで、二人はその夜関係をもってしまう。                              
                                    アイコン本 続きを読む

その時痛めた肩が原因で翌日から仕事を休んだクロル。親友のクロルと寝てしまい、彼女の肩を痛めつけたのも自分であるヴィクターは、その罪悪感と気まずさから中々見舞いにゆけなかった。意を決して、街で大きな熊のぬいぐるみを買ってクロルの元を訪ねるが、そこには先客がいた。

ヴィクターの元上司でもあるウィルトス教官で、なんと彼はクロルの恋人だと言う。しかも、彼はクロルの任務の内容についても承知していることをほのめかす。彼女の任務を聞いて以来、割り切れない思いを抱いているヴィクターは、その言葉に我を忘れて思わず彼に殴りかかる。しかしウィルトスはそれを軽々とかわし、巨漢のヴィクターを床に沈めると冷静な声で彼に聞く。
「最近まで知りもしなかった君に、僕を殴る権利がありますか?君は僕に勝てますか・・?」

異世界の軍隊を舞台とした三角関係恋愛ファンタジー。モンスターがでてくる以外は、リアル世界に近い設定で、魔法系の不思議はありません。

INTRODUCTION : 
この作品も、元々は2ちゃんねるの掲示板に投稿された作品とのことです。シーアとルーゼンを見つけて以来、私も時々、掲示板から生まれた作品の保管庫をのぞきにいきます。エロがテーマの投稿作品ですから、当然どの作品にもそれなりのシーンはありますし、それしか中身がない作品もあるにはあるようですが、それだけではありません。中には驚くほどおもしろい秀作が隠れて?いたりして、驚かされます。それらは、エロティックなシーンや描写はあっても、それメインでも、それに頼ってもいません。なによりも作者さまにおもしろい物語を紡ぐだけの力量がおありですから、ストーリの中で効果的に情事の場面をもってこられ、それを丁寧に印象的に描いておられる・・掲示板出身の秀作には、全体的にそんな感想をもちました。拙宅でもご紹介したくなるようなおもしろい作品がありましたが、残念ながらその保管庫にはアダルトバナーが設置されており、DIARY でも申しあげたように作品の表現レベルに関わらずアダルトバナーのあるサイトのご紹介は見合わせることに決めましたので、こちらでのご紹介はあきらめました。

考えてみれば、サイトを設けて読者を待つのではなく、読者がいる場所にいわば、直接売り込みにゆくようなもの。作品の出来不出来に関わらず、瞬時の感想が寄せられ、おもしろい作品は賞賛されるけれども、つまらない作品は暴言を吐かれるか無視されてしまう。展開がもたついたり、まどろっこしさやわかりにくさがあっても、当然そこでは受け入れられないはず。そんなある意味とても厳しい場所で鍛えられ?淘汰されるわけですから、秀作が多くなるのも当たり前かもしれません。この作品も、そんな風に生まれ、磨かれた作品かもしれません。それらの掲示板の厳しい洗礼を受けても、この作品ならば合格だろうと思われました。

文章も構成も、ストーリーの展開も、本当に読者をあきさせません。物語に説得力があり無理がありませんので、読者はす〜っと、この物語にはいっていくことができます。心理描写は細やかであるけれどもくどくはなく、そして的確でわかりやすい。そのせいか、性的な要素を抜きでこの作品を考えると、切なくてじれったい、はっちの愛する黄金期の少女漫画のような風情があるのです。登場するのは、それぞれが魅力溢れるキャラで、読者は共感し、いつのまにか感情移入してしまいます。個人的に言わせていただければ、私は、もうこのウィルトス教官にやられました。飄々として、どこかずれていながら、冷静で頭脳明晰、そして緩やかに隔てなくクロルを包むその包容力、アンバランスで、ユーモラスで、クールにサクッと本質をつく台詞の数々もよかったですし、ちょっと偏った情事の嗜好さえもまた彼の魅力を盛り上げていました。猪突猛進型、悩める純愛嗜好のサディスト、ヴィクターも可愛かったですし、ボーイッシュでいながらコケティッシュ、セックスはマッサージと同じと言い切りながらも、潔癖なクロルもとても魅力的なヒロインでした。

本編終了後の番外編や続編も、ストーリー自体は、明るくユーモラスで楽しいのですが、情事のシーンは読者サービス?を兼ねておられるのか、マークが物語るように、行為の内容には過激なものも含まれるので、苦手な方はご注意ください。サイト内のもうひとつの長編、男装の少女剣士が主人公のロザグラも、おもしろくておすすめです。

N様のサイト18Rはこちら ちな♪

逃 げ の 一 手                                                                                
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・長編 /完結/ 現代 学園もの ・俺様
          月のひかりをつつむように 
SITE NAME  :   Prideknore's ROOM  http://prideknore.main.jp/             

MASTER  :   水奈川 葵 (みなかわ あおい) 様    

CAUTION :    18歳未満閲覧禁止作品  性的(性交)シーンがある作品  レイプシーンがある作品

STORY ;
11年………。人が変わるには十分すぎる時間だ。
なのにオレはなにひとつ変わってない。
どうしてこんなにも求めるんだろう?
彼女の心を手に入れたい。
まるでおもちゃを欲しがる子供のように、執着している自分がいる……。
                       ―――作者さま作品紹介文より

大手運輸会社の三代目社長、辻貴視 33才。今の生活に不満もないが満足とは程遠い。守るものも、育てるものもない、それをつくろうとも思わない。仕事の憂さを不特定多数の恋人と酒で晴らしながら、淡々と、社長としての業務をこなしていた彼の前に、11年前、突然姿を消したかっての恋人麻子が現われる。不本意な再会に、人違いだと言い張り顔をそむける麻子。嘘の下手な彼女の嘘に乗せられたふりをして、彼女に再び近づこうとする貴視。しかし、麻子は彼を完璧に拒絶して、再び姿を消した。11年前、彼女に一体何があったのか…?物語は、現在と過去、そして再び現在へと続いていく・・。
         
                                    アイコン本 続きを読む

INTRODUCTION : 
オフィス・現代・年上・加えて有名どころでない作品というリクエストを拍手でいただいたのですが、これが案外難しかったです。先の三つの条件を満たす作品で思い当たるのはほとんどが、ハーレー風ロマンス小説、しかもどのサイトさまも有名どころばかり。リクエストいただいた方から後に有名作品でもいいですよと条件を緩和するお申し出をいただいたのですが、そうなるとその中からイチオシを選ぶのも難しく・・・うーん。
散々迷った末に、あえて最初にイメージしたハーレー風の作品からではなく、少々変則的なオフィスものではありますが、おもしろさはピカ一(とはっちが思う)のこちらの有名作品をご紹介することに致しました。

物語は三部構成になっておりまして、貴視の現在と麻子との再会が描かれる第一部、彼らの過去、出会いから別れまでを描いた第二部。そして第三部では舞台は再び現在へ戻り、いよいよ全ての謎が明かされようとします。私は、第二部の過去編が一番好きです。なぜなら、はっちの愛する少女漫画的なエッセンスがこの第二部には眼イッパイつまっておりまして、もうこれだけで、独立した学園恋愛ものとして楽しめてしまいます。ですから私の中ではこの作品は、オフィスものというよりも、学園ものに位置されておりまして、そのせいで、リクエスト条件を満たしている作品として思い浮かぶのに時間がかかってしまいました・・・・・(^^ゞ

ご紹介にあたって、候補にあげた他のハーレー風の作品と読み比べたせいでしょうか、ハーレー風作品の完成された大人の落ち着きと余裕を感じさせるヒーローに比べて、本編のヒーロー貴視は、彼らとは随分違うことに改めて気づかされました。見かけは彼らと同様セクシーでゴージャスなリッチマンなのですが、その内面たるや、大人とはいい難い!女蕩しの遊び人、人懐っこいくせに冷くて、子どもみたいに我ままでいい加減、残酷で、傲慢で、そのくせ寂しがりやで傷つきやすくて・・・・困った男です。けれども、そんな困った男だからこそ、このヒーローのなんと魅力的で愛しいことか!ヒロイン同様、彼の魅力にヤラレタ私は、連載中は日参したものでございます。完全無欠なヒーローにはない、リアルな人間くさい魅力が彼にはあり、そして同じ事はこの物語にも言えるのです。

第二部で細やかに丁寧に綴られる、二人の青春の日々のなんと愛おしく輝かしいことでしょうか。時にじれったく、時に甘く、読者をはらはらどきどきさせながら、瑞々しく描かれる若い二人の恋、それが鮮やかであればあるほど、読者はこの後に訪れる長い別離を痛ましく切なく感じずにはいられません。11年前一体何があったのか。そしてその別離の日々を麻子はどのように過ごしていたのか。それはこの物語の最大の謎であり、そこに読者の興味と関心は嫌が応にでも集まっていきます。そして、ラストが近づき、いよいよその秘密が明かされると・・・・・!さて、これから先は読んでからのお楽しみでございます。詳しくは申せませんが、ストーリーは最後までペースダウンすることはありません。最後まで読まなければどうなるかわからない、そんなドラマティックなストーリーでございます。こんなことを申しあげなくとも、お読みになった方は、最後まで読み通さずにはいられないでしょうが・・(^v^)

説得力と意外性をもった魅力的なキャラとドラマティックなストーリー、しかし、それを可能にしているのはあくまで冷静な作者さまの大人の視点であり秀逸な筆力でしょう。情感をもって描かれながらも、感情過多に描かれることのない作風のおかげで、かえって読者は興ざめすることなく、思う存分物語に酔い浸ることができます。読みやすくわかりやすい文章の巧みさは言うまでもありません。

性的なシーンはそれほど多くありませんし、それに重きをおいた作品でもないように思えますが、若き日の貴視が、奥手でお堅い麻子を前にしての様々な性的な葛藤は、以前の彼が女性にだらしなかっただけに、かわいらしくもコミカルで充分楽しめました。リクエストいただいた方がイメージしておられたオフィスが舞台の作品とは少々はずれるかもしれませんが、太鼓判を押して、ご紹介させていただきます。


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・短編 /完結/ 異世界 架空史 西洋風ファンタジー ・俺様
          憎しみの檻 
SITE NAME  :   MOON CIRCLE  18R   
            http://red.ribbon.to/~tukimaru/
                 
MASTER  :   月丸 うさぎ 様    

CAUTION :    18歳未満閲覧禁止サイトの作品  性的(性交)シーンがある作品 軽い拘束や目隠しなどソフトなSM的シーンがある作品 レイプシーンがある作品
 
STORY ;
二年に渡る戦に敗れた故国。降伏を前に、死を覚悟した王妃から王女を託された侍女レリアは、その幼い主を身命を賭けて守ることを自らに誓う。後に王女の婚約者となる敵国王子は思いのほか寛大な処置で彼らを遇し、王妃の命を奪うこともそれ以上故国を蹂躙することもなかったが、それで父と兄を失ったレリアの哀しみが消えるわけはなかった。彼女は人質となって敵国に赴く王女にただ一人つきそって故国を離れることになるが、その前に家族が受けた屈辱を忘れぬために城壁に晒された父と兄の亡骸の前に立つ。変わり果てた彼らの姿に、哀しみが怒りへ、怒りが憎しみへと膨れ上がり、その身を苛まれていた彼女の前に一人の若い男が声をかける。    
                                    アイコン本 続きを読む

兄を討ち取ったという敵国の騎士にして王子の側近アシル。憎むべき対象が与えられ、その時から彼女はその憎しみの檻に囚われて生きてゆくことになる。
戦勝国の騎士と戦敗国の王女に仕える侍女が織り成す、愛と憎しみの物語。
続編は、アシル視点から語られます。

INTRODUCTION : 
戦勝国のヒーローと、敗戦国のヒロインの恋愛を描いた物語は、オンラインの世界では珍しくはないのですが、その中でもこの作品のように、侍女と騎士という、表舞台からは一歩ひいたキャスティングは中々ないと思います。そのせいか、まるで歴史上の人物や物事を裏側から語った年代記のような趣もあり、それもまたこの作品の魅力となっています。

胸中に激しい心情を秘めながらも、淡々と簡潔にヒロイン視点で物語は語られます。感情を抑えた作者さまの冷静な筆運びと彼女のキャラがぴったりとはまり、そんなヒロインのクールさは痛々しくもあるのですが、かえって物語のドラマティックさを引き立てていて、とても効果的だと思いました。

遺恨と妄執に囚われて生きていくヒロインかと思いきや、人間、どんな形であれ、平穏な生活の中で、そうした負の感情を持ち続けるのは難しいものです。敵国王子に打ち解けていく幼い主君を苦々しく思いながらも、彼女自身もその憎しみが日々の生活の中に埋没していきそうになります。このあたりも、とてもリアルで説得力がありました。それなのに、せっかく下火になりかけた憎しみを、わざわざ煽りたて、それに薪をくべるような残酷な仕打ちをヒーローはしでかすのです。彼は本当に恋愛小説のヒーローなんだろうか・・・とこの時はさすがに疑問に思ったくらいです。実は、そう思った時点で読者は、作者さまの術中にはまっていたわけですが、それは後ほどわかります。

幼い主君を守らねばいう庇護者的な忠誠を支えに、ヒーローへの憎しみを糧に生きてゆこうとするヒロインですが、主は仇のはずの王子へと心を寄せ彼女の庇護から離れてゆこうとします。また、彼女自身も、望まぬとはいえ彼と関係を持った後からその心情も揺らいでゆきますが、憎しみの檻に深く囚われたヒロインは、主である王女のように、そう簡単に新たな未来を夢見ることも、築くこともできません。なによりも、このブラックヒーロー(といってよいでしょう)が優しい王子のように、ヒロインに安らぎを与えてはくれないのです。

自らの心情とアシルの言動に翻弄されながらも、生真面目に主君への忠節を貫こうとする、頑なではあるが健気で、冷静で誠実なヒロインは好感が持てます。読者が好感を持ち、共感できるからこそ彼女のその懊悩は余計に痛々しく、本編しか読んでいなかった時点では、その元凶であるヒーローへの私の評価はかなり低めでした。続編を読んで、ようやく納得できたと申しますか、溜飲が下がったのですが、そういう意味で、これは二つあわせてひとつの物語ではないかと思います。

ヒロインにとっては不幸なことに、肉体的な関係だけが先行するストーリーは大変エロティックですが、中々甘くなりません。エンディングも、ハッピーエンドと受け止めるかアンハッピーと受け止めるかは、読む方によってまちまちでしょう。けれども、そうした、変則的?なエンディングも、この個性的で甘くない恋愛ファンタジーにふさわしいと思いました。


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