bloody rose
GENRE : オンライン小説 恋愛小説非R18 R指定なし
SITE NAME : 螺 rasen 旋
http://empyrean.pekori.to/index.html
MASTER : 鷹野 遙 様
CAUTION :




STORY ;
闇の色をした吸血鬼との邂逅により、ローザの人生は狂いだしてゆく。
人と吸血鬼、どちらの世界を選ぶこともできず、
狭間の黄昏を生きる彼女に光はあるのか───。―――作者さまによる作品紹介文
作品のご紹介 :
ヴァンパイアがメインのキャラとして登場する読み物は、今や、本屋にもネットにも溢れております。あの萩尾御大が麗しきヴァンパイアの物語を初めて少女誌に執筆したときには、後年シリーズ化され、代表作と言われるほど大ヒットしたにも関わらず、リアルタイムな連載当時には反響がなきに等しかったのとはえらい違いです。しかし、本来闇の世界にひっそりと息づくべき彼らが、白日の元にこうまで正々堂々?と市民権を得、人気を博してしまうと、ひねくれものの読者の私としては、少々興醒めというか読む前から食傷ぎみで敬遠したくなります。実のところ、余りにも溢れているので、どれがおもしろくて、どれがおもしろくないのかわからなくて、手を出し辛いといういうのが本音です。以前、偶々読んだ作品がはっち的にはハズレだったのもありますが、面白いという評価がそれなりに定まっている作品は、いずれもかなり長大なシリーズになっておりまして、それだけでもう、年々大作に手を出すのが億劫になり、読者としての根気がかけつつある根性ナシのはっちとしてはげんなりしてしまうのです。中にはきっと面白い作品もあるに違いないのですが、こと、ヴァンパイアモノに関しては、ご縁が薄い私メであります。
出版作品とは聊かカラーが違うオンノベヴァンパイアもまた然りです。宣伝文に誘われてさわりだけでも読んだ作品は多いのですが、やはりというか、なんというか、読みきる前にUターンがほとんどです。ヴァンパイアという、ある意味極めて派手でベタな設定であるからこそ、基本的な筆力はもちろん、そこにプラスαでもあり、最も重要でもある作者さまの個性が見えてこない作品は、読んでいても楽しめないのです。思うに、ヴァンパイアという設定は、たとえて言えば、美味ではあっても、下手に素人が調理すると命取りになるトラフグみたいなものです。あるいはあくと個性と主張が強いので、手を加えすぎたり、下手に他の食材と一緒に調理するのにむかない食材かもしれません…アンキモ(鮟鱇の肝)とか?(あぁ~ん、エドガー、貴方をアンキモだのフグだのになぞられた私を許して!)
さて、本編は、ヴァンパイアというあくが強く難しい食材を、作者さまの個性と腕で、見事に料理なさったオンノベのヴァンパイアモノでは数少ない私のお気に入り作品です。料理の仕方は、非常にオーソドックスで正統派ですが、それでいて作者さまのセンスもキラリと光っていたりします。耽美でダークでビター、ええ、辛口というよりも、非常にビターでありますので、甘口好みの方はご注意くださいませ。
ヒロインは、美しきヴァンパイアハンター。ヒーローはもちろん、麗しく酷薄なヴァンパイアであります。ヒロインは真っ当な人間だったにも関わらず、ヴァンパイアに破れ、自らもヴァンパイアにされてしまうのですが、彼女は、自らをヴァンパイアとしたヒーローを憎み、彼を倒すべく戦いを挑むわけです。このあたりの対立し、敵対するヒロインとヒーローという構図は、非常にはっちのツボでありました。実のところ、力の差が歴然とありますから、ヒロインにとってヒーローは死ぬほど憎い敵であっても、彼にとって彼女は従属するべき僕扱いだったりするのですが、それもまたヨカッタです。
血を命の糧として生きるしかないヴァンパイアとなったヒロインですが、彼女はその運命に抗い、血を拒み続けます。当然、体は衰弱し、そのままでは命を失うしかないのですが、長く倦んだ時間の暇つぶしとして彼女を選んだヒーローは、彼女を簡単に死なせるはずもありません。ヒーローは、血を拒む彼女の命を保つために、血以外の糧を与えるために彼女を抱くのですが、その設定が、言われてみれば妙に納得なのですが、なんとも、エロティックなことこの上ない!直接的な性表現はないのですが、二人が絡むシーンは吸血シーンも含めて、非常に官能的ですばらしく、このヴァンパイアというシロモノがいかにエロティックな存在であるかに、今更のように気づいたりしました。(扱いが難しいにも関わらず、多くのオンノベ作者さまが題材として使いたくなるのも無理はないと重ねて納得)そしてまた、情事を重ねるたびに、ヒロインのヒーローへの憎しみもいや増していくというのも、ありきたりでなくまたヨシでしたが、そんな数ある二人のシーンで、最もゴージャスで、最もエロティックに感じたのは、クライマックスの二人の対決シーンでありまして、もう最高にドラマティックで圧巻でありました。
美しく凛々しい勝気なヴァンパイアハンターのヒロインローズもよかったのですが、この、俺様S気質全開の麗しきヴァンパイアヒーロー、ヴォルフラムは、最高です。はい、完全にはっちKOでございます。文章も、この耽美でヒストリカルな物語をつむぐにふさわしい秀麗さと格を保ちながらも、とても読みやすくわかりやすく、スイスイ読めました。物語の印象は、黒と赤と金。ビターでダークではあっても、ゴージャスな色彩を感じさせる作品です。拙宅でもご紹介した 蛇千代さま が贈られたヴォルフラムの美麗イラストがギフトコーナーにございますので、それまた必見でございます!鷹野遙様のサイトはこちら


ヴァンパイアがメインのキャラとして登場する読み物は、今や、本屋にもネットにも溢れております。あの萩尾御大が麗しきヴァンパイアの物語を初めて少女誌に執筆したときには、後年シリーズ化され、代表作と言われるほど大ヒットしたにも関わらず、リアルタイムな連載当時には反響がなきに等しかったのとはえらい違いです。しかし、本来闇の世界にひっそりと息づくべき彼らが、白日の元にこうまで正々堂々?と市民権を得、人気を博してしまうと、ひねくれものの読者の私としては、少々興醒めというか読む前から食傷ぎみで敬遠したくなります。実のところ、余りにも溢れているので、どれがおもしろくて、どれがおもしろくないのかわからなくて、手を出し辛いといういうのが本音です。以前、偶々読んだ作品がはっち的にはハズレだったのもありますが、面白いという評価がそれなりに定まっている作品は、いずれもかなり長大なシリーズになっておりまして、それだけでもう、年々大作に手を出すのが億劫になり、読者としての根気がかけつつある根性ナシのはっちとしてはげんなりしてしまうのです。中にはきっと面白い作品もあるに違いないのですが、こと、ヴァンパイアモノに関しては、ご縁が薄い私メであります。
出版作品とは聊かカラーが違うオンノベヴァンパイアもまた然りです。宣伝文に誘われてさわりだけでも読んだ作品は多いのですが、やはりというか、なんというか、読みきる前にUターンがほとんどです。ヴァンパイアという、ある意味極めて派手でベタな設定であるからこそ、基本的な筆力はもちろん、そこにプラスαでもあり、最も重要でもある作者さまの個性が見えてこない作品は、読んでいても楽しめないのです。思うに、ヴァンパイアという設定は、たとえて言えば、美味ではあっても、下手に素人が調理すると命取りになるトラフグみたいなものです。あるいはあくと個性と主張が強いので、手を加えすぎたり、下手に他の食材と一緒に調理するのにむかない食材かもしれません…アンキモ(鮟鱇の肝)とか?(あぁ~ん、エドガー、貴方をアンキモだのフグだのになぞられた私を許して!)
さて、本編は、ヴァンパイアというあくが強く難しい食材を、作者さまの個性と腕で、見事に料理なさったオンノベのヴァンパイアモノでは数少ない私のお気に入り作品です。料理の仕方は、非常にオーソドックスで正統派ですが、それでいて作者さまのセンスもキラリと光っていたりします。耽美でダークでビター、ええ、辛口というよりも、非常にビターでありますので、甘口好みの方はご注意くださいませ。
ヒロインは、美しきヴァンパイアハンター。ヒーローはもちろん、麗しく酷薄なヴァンパイアであります。ヒロインは真っ当な人間だったにも関わらず、ヴァンパイアに破れ、自らもヴァンパイアにされてしまうのですが、彼女は、自らをヴァンパイアとしたヒーローを憎み、彼を倒すべく戦いを挑むわけです。このあたりの対立し、敵対するヒロインとヒーローという構図は、非常にはっちのツボでありました。実のところ、力の差が歴然とありますから、ヒロインにとってヒーローは死ぬほど憎い敵であっても、彼にとって彼女は従属するべき僕扱いだったりするのですが、それもまたヨカッタです。
血を命の糧として生きるしかないヴァンパイアとなったヒロインですが、彼女はその運命に抗い、血を拒み続けます。当然、体は衰弱し、そのままでは命を失うしかないのですが、長く倦んだ時間の暇つぶしとして彼女を選んだヒーローは、彼女を簡単に死なせるはずもありません。ヒーローは、血を拒む彼女の命を保つために、血以外の糧を与えるために彼女を抱くのですが、その設定が、言われてみれば妙に納得なのですが、なんとも、エロティックなことこの上ない!直接的な性表現はないのですが、二人が絡むシーンは吸血シーンも含めて、非常に官能的ですばらしく、このヴァンパイアというシロモノがいかにエロティックな存在であるかに、今更のように気づいたりしました。(扱いが難しいにも関わらず、多くのオンノベ作者さまが題材として使いたくなるのも無理はないと重ねて納得)そしてまた、情事を重ねるたびに、ヒロインのヒーローへの憎しみもいや増していくというのも、ありきたりでなくまたヨシでしたが、そんな数ある二人のシーンで、最もゴージャスで、最もエロティックに感じたのは、クライマックスの二人の対決シーンでありまして、もう最高にドラマティックで圧巻でありました。
美しく凛々しい勝気なヴァンパイアハンターのヒロインローズもよかったのですが、この、俺様S気質全開の麗しきヴァンパイアヒーロー、ヴォルフラムは、最高です。はい、完全にはっちKOでございます。文章も、この耽美でヒストリカルな物語をつむぐにふさわしい秀麗さと格を保ちながらも、とても読みやすくわかりやすく、スイスイ読めました。物語の印象は、黒と赤と金。ビターでダークではあっても、ゴージャスな色彩を感じさせる作品です。拙宅でもご紹介した 蛇千代さま が贈られたヴォルフラムの美麗イラストがギフトコーナーにございますので、それまた必見でございます!鷹野遙様のサイトはこちら


