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ダ ウ リ ア 〜統領家の魔女〜

秋の夜に読みたい大人のメルヘン特集 第5夜
GENRE : オンライン小説 恋愛小説非R18 R指定なし
SITE NAME : 飛 婉 蛾
MASTER : 七杜 和音 (ななもり かずね) 様 http://www2.odn.ne.jp/nanamori/index.html
CAUTION :
STORY ;
魔界と人間界が隣り合い、魔界に住む魔族が、人間界やそこに住む人間たちを従えていた世界。魔界を統べ、全ての魔族の頂に君臨しているのは、美しくも怖ろしい吸血魔族の統領。魔界の覇者に傍近く仕えるのは、かって統領に見出され、以来その忠誠と信頼篤い事並ぶものないと云われる白い髪の魔女ファラン。ある日彼女は統領家に仕える新しい魔女を迎えるべく人界の伯爵家を訪れる。彼女にはできない勤めを担う、赤い髪をもつ美しい魔女ダウリアを。
「白き髪の魔女」の外伝。統領の寵愛を独占した女の栄光と選択。
作品のご紹介 :
ここ何年かはネットでの活動を休まれておられますが、その作品は一般のオンノベファンのみならず作者さま方にもファンが多い、知る人ぞ知る実力派の作者さまです。以前は連日多数のファンが訪れた人気サイトさまでありまして、作品をお読みになっていただければ、さもありなんとご納得いただけるに違いありません。なにしろ、「おっもしろい!」、「うまいっ!」と唸りたくなるような作品ばかりなのです。
さて、ご紹介の作品は、サイトの看板小説のひとつ、『白き髪の魔女』の外伝であり、他2作を読み合わせれば一層深く楽しめることは確かですが、本編だけでも充分、その作品世界を楽しませていただくことができるかと思います。以前書いた他の作品の紹介文で、「吸血鬼モノとはご縁がない」みたいなことを申しましたが、すっかりこの作品のことを失念しておりました。と申すより、もう、こちらの一連のシリーズは、私メにとって吸血鬼モノの範疇には入りません。魔界の覇者、誇り高き吸血魔族の統領であられる閣下は、普通一般のイメージするところの吸血鬼、ヴァンパイアとは一線を画しておられますので、畏れ多くて、とても一緒には語れません。もう、ともかく、イイんですよ〜閣下が!
美しさとその魔力が比例するとされる世界、閣下は絶大な魔力を蔵しておられますので、超絶的に美しいわけです。そして、閣下に侍り仕えるのは、自らも彼に見出された白い髪の魔女が見出し迎えた、魔界の覇者に仕えるに相応しい妖艶な美しさと魔力を持つ魔女たち。彼女たちはその美貌と若さをもってして閣下に仕え、魔女たらしめる血を捧げることで、閣下の寵を戴くわけです。普通のヴァンパイアモノと大きく違うのは、彼女たちは統領家に迎えられたことに誇りと驕りを感じても、それを厭うことも嘆くこともなく、また吸血されても自身が吸血族になることはないことなどでしょうか。このあたりは、権勢を誇る王者の後宮に集められた美貌自慢の寵妃のそれと変わりがありません。その美と若さの衰えによって主の寵が移るというシビアさもまた同じです。けれども、閨房における吸血のシーンは、閣下が吸血族であればこその超絶的な官能美にあふれており、すばらしいの一言です。閨に侍る女の体の熱さ、女に触れる男のヒヤリと冷たい体、赤い髪、赤い血、赤い唇、白い肌、白い指、そして脳裏に浮かぶ白い髪…その映像的な美しさと表現力にKOされることウケアイです。情景、心象の区別なく、読む者に絵を、特にその鮮やかな色彩を蘇らせるすばらしい描写は全編にわたっています。
一文一文が短めであり、そのきっぱりとした強さと潔さを感じさせる文章は完成度が高くて端整です。読みやすく、わかりやすい、そして、読む側を、ぐいぐいと物語に引き込んでゆく強さと筆力を感じさせる物語です。本編はこのシリーズの3つの作品の中では、一番読後感がよい作品かもしれません。他の二つの作品は、読後にある種の無常感ともいうべき余韻と謎が読者の中に残されたのですが(だからこそヨイのですが)、この作品にそれはなく、読後の余韻は爽やかといって良い穏やかなものでした。魔女とはいえ己の女としての美しさを最大限の武器として生き、同時にその有限を知っていたヒロインの栄華と選択。私メとしてはヒロインの天晴れな生き様とその選択に文句なく拍手でした。同時に、このヒロインを通じて、ヒロインとはあらゆる意味で対照的な姿であり生き方を貫いた白い髪の魔女への思いが深くなる作品でもありました。
ご出産のためにネットでの活動を休止なさった作者さまです。今春、少しだけサイトに動きがありましたので、もしやご復帰かと喜びましたが、やはり、子育て中の作者さまにとって、創作にさけるお時間やお気持ちはそうそう取れるものではないようです。ファンとしては何年でも待たせていただきたいと切に願っておりますが、ご多忙な作者さまが休止中のサイトを維持なさることのストレスを鑑みれば、いつまでネットで作品を公開し続けてくださるか定かではなく、決して楽観はできません。更新が滞っているとはいえ、良作、名作が眠っているお宝サイトさまですので、ぜひぜひ今のうちに伺って、読ませていただくことをお薦めいたします。
★新館でも開催中 『秋に読みたい大人のメルヘン特集 』 はこちら から七杜和音様のサイトはこちら

ここ何年かはネットでの活動を休まれておられますが、その作品は一般のオンノベファンのみならず作者さま方にもファンが多い、知る人ぞ知る実力派の作者さまです。以前は連日多数のファンが訪れた人気サイトさまでありまして、作品をお読みになっていただければ、さもありなんとご納得いただけるに違いありません。なにしろ、「おっもしろい!」、「うまいっ!」と唸りたくなるような作品ばかりなのです。
さて、ご紹介の作品は、サイトの看板小説のひとつ、『白き髪の魔女』の外伝であり、他2作を読み合わせれば一層深く楽しめることは確かですが、本編だけでも充分、その作品世界を楽しませていただくことができるかと思います。以前書いた他の作品の紹介文で、「吸血鬼モノとはご縁がない」みたいなことを申しましたが、すっかりこの作品のことを失念しておりました。と申すより、もう、こちらの一連のシリーズは、私メにとって吸血鬼モノの範疇には入りません。魔界の覇者、誇り高き吸血魔族の統領であられる閣下は、普通一般のイメージするところの吸血鬼、ヴァンパイアとは一線を画しておられますので、畏れ多くて、とても一緒には語れません。もう、ともかく、イイんですよ〜閣下が!
美しさとその魔力が比例するとされる世界、閣下は絶大な魔力を蔵しておられますので、超絶的に美しいわけです。そして、閣下に侍り仕えるのは、自らも彼に見出された白い髪の魔女が見出し迎えた、魔界の覇者に仕えるに相応しい妖艶な美しさと魔力を持つ魔女たち。彼女たちはその美貌と若さをもってして閣下に仕え、魔女たらしめる血を捧げることで、閣下の寵を戴くわけです。普通のヴァンパイアモノと大きく違うのは、彼女たちは統領家に迎えられたことに誇りと驕りを感じても、それを厭うことも嘆くこともなく、また吸血されても自身が吸血族になることはないことなどでしょうか。このあたりは、権勢を誇る王者の後宮に集められた美貌自慢の寵妃のそれと変わりがありません。その美と若さの衰えによって主の寵が移るというシビアさもまた同じです。けれども、閨房における吸血のシーンは、閣下が吸血族であればこその超絶的な官能美にあふれており、すばらしいの一言です。閨に侍る女の体の熱さ、女に触れる男のヒヤリと冷たい体、赤い髪、赤い血、赤い唇、白い肌、白い指、そして脳裏に浮かぶ白い髪…その映像的な美しさと表現力にKOされることウケアイです。情景、心象の区別なく、読む者に絵を、特にその鮮やかな色彩を蘇らせるすばらしい描写は全編にわたっています。
一文一文が短めであり、そのきっぱりとした強さと潔さを感じさせる文章は完成度が高くて端整です。読みやすく、わかりやすい、そして、読む側を、ぐいぐいと物語に引き込んでゆく強さと筆力を感じさせる物語です。本編はこのシリーズの3つの作品の中では、一番読後感がよい作品かもしれません。他の二つの作品は、読後にある種の無常感ともいうべき余韻と謎が読者の中に残されたのですが(だからこそヨイのですが)、この作品にそれはなく、読後の余韻は爽やかといって良い穏やかなものでした。魔女とはいえ己の女としての美しさを最大限の武器として生き、同時にその有限を知っていたヒロインの栄華と選択。私メとしてはヒロインの天晴れな生き様とその選択に文句なく拍手でした。同時に、このヒロインを通じて、ヒロインとはあらゆる意味で対照的な姿であり生き方を貫いた白い髪の魔女への思いが深くなる作品でもありました。
ご出産のためにネットでの活動を休止なさった作者さまです。今春、少しだけサイトに動きがありましたので、もしやご復帰かと喜びましたが、やはり、子育て中の作者さまにとって、創作にさけるお時間やお気持ちはそうそう取れるものではないようです。ファンとしては何年でも待たせていただきたいと切に願っておりますが、ご多忙な作者さまが休止中のサイトを維持なさることのストレスを鑑みれば、いつまでネットで作品を公開し続けてくださるか定かではなく、決して楽観はできません。更新が滞っているとはいえ、良作、名作が眠っているお宝サイトさまですので、ぜひぜひ今のうちに伺って、読ませていただくことをお薦めいたします。
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