Shorty!~僕の彼女~
GENRE : オンライン小説 恋愛小説非R18 R指定なし
SITE NAME ; Shorty!~僕の彼女~
http://kazeuminatsu.blog77.fc2.com/
MASTER : 風 海 南 都 様
CAUTION :


STORY ;
イケメンヘアスタイリスト「海渡」23歳。
モテモテの店長…ついたあだ名は処女キラー。
田舎から上京し、入店したばかりの「花子」20歳。
彼氏いない歴20年、失恋回数数知れず。処女。
天真爛漫、素直な田舎娘に振り回される海渡は……!――作者さまによる作品紹介文より――
作品のご紹介&感想
某巨大掲示板のオススメオンライン小説のスレのまとめサイトで見つけたオンライン小説です。以下はその紹介理由の引用。
この推薦文にひかれて読ませていただいたのですが、読み始めて、すぐに納得でした。中でも、「血の通った男性に仕上がっている」という一節に納得納得の大拍手です。もう、推薦した方のおっしゃる通り!ハイレベルなおもしろさに、長編にも関わらずイッキ読みしてしまいました。物語は泥酔したヒロインが、イケメン処女キラーのヒーローに、「あ、あのう……わらしの初めて……もらってくれましぇんかあ?」と依頼するところから始まるのですが、とにかくおもしろい!この直後の台詞でまずは爆笑間違いなしです。
イケメンのもてもてでタラシ君なヒーローが、ヒロインのヴァージンを頂戴してしまう…というストーリーは、もはやオンノベでは定番。そして、遊びまくっていたヒーローがヒロインに恋をすると、かっての悪行から一転して、ヒロイン一筋の男に豹変してしまうというのもまた然りです。女心のツボをついてくるんですよねえ、こういうシチュエーションって…(^^ゞ
さて、ヒロインへの愛に目覚めたヒーローが、かっての悪行から足を洗い、その後は、誠実な人間になるという設定は、オンノベのみならず、女性向けの小説が出版された頃からの不滅の定番、永遠の王道ストーリーのようです。今回、私メは、かの不朽の名作「赤毛のアン」シリーズの1シーンを思い出しました。アンの親友はご存知通り、黒髪のちょっと太めの善良な美女、ダイアナです。「アンの青春」か「アンの愛情」あたりだと思うのですが、娘時代の2人が、お互いの理想の結婚相手について真剣に語り合うシーンが出てまいります。ダイアナが夢見る未来の伴侶、まだ見ぬ恋人の第一候補?とは、なんとワルイ男だそうです。彼女の愛情によってそのワルイ男を改心させ、更生させたいとのことでした。ワルイ男と言ってももちろん犯罪者などではなく、不幸な生い立ちや運命によって誘惑に負け、そこそこの悪行に手を染めたけれども、根本までは黒く染まっていない知的な男、もちろん、すこぶるつきの美男子をだそうです…オイオイ(^^ゞちなみに第二候補は清貧で高潔な(そしてもちろんハンサムな)宣教師の妻になってどこかの奥地へ布教に行くことだったような…アリャリャ(^^ゞ
初読時は小学生でありましたから、ダイアナの心境がさっぱりわからなかった私メでありますが、今ならわかりますし、同時にそれを聞いてマニラが鼻で笑った意味もよ~くわかります。つまり、赤毛のアンの時代から、女性向けの小説(新聞の連載小説や台所製品の会社がスポンサーとなって出版した小説など)ではそうした設定が繰り返し使われていたわけでして、その時代の若い娘の倣いに外れず、ダイアナはどっぷりそれにはまっていたわけです。もちろん彼女はそんなちょいワルハンサムの妻になどなることもなく、(そもそも出会うこともなった)誠実で平凡な、けれども彼女を心から愛している村の男フレッドと結婚し幸せな家庭を築くのですが、その後も、ずっと女性向け小説は愛読していたようです。私たちとご同類ですよねぇ~
世間知らずのダイアナが思い描いていた彼女の愛によって改心するチョイワルな男の条件が、その細部はともあれ整った容貌を持ち、話術も巧みで魅力的だけれども、誠実とはいえない生き方をしている若い男という意味であれば、本編のヒーローはそれにしっかり当てはまっております。アンやダイアナよりも大きな娘がいる私メですが、ダイアナと同様に、こういうシチュは萌えます(^^ゞけれども、悲しいかな、私メは彼女たちほど若くはなく、愛が万能ではないことを知っております。「愛ゆえに」「愛によって」…その一言だけで全てを鵜のみにすることはできない年齢になっているわけです。悪い男の描き方も、またその男が恋をして変わる様子にも、読み手として納得するだけのリアリティと説得力がなければ、どれほど好みのシチュエーションであってもその作品世界を楽しむことはできないのです。
そんな可愛気のない年を喰った読者である私メだからこそ、まさしく、「女性作者が描く男性一人称なのに、血の通った男性に仕上がっている」本編に唸ってしまったのです。もう最高です!女性から見ればかなり許せない部分もありそれを隠さないヒーローですが、彼の言動にはリアリティと説得力があり、しかもその描き方、その語り口が、実に巧い!明朗快活、軽やかで暗さが微塵もないそれは、本来であれば女性として眉を顰めるべき男性の本音の部分さえも、おもしろさが勝って、その善悪好悪はともかく納得してしまいました。思わず引きこまれるその語り口の妙あればこそでしょうか、彼は女性に不誠実な悪い男というよりも、オイタをしているけれど憎めないヤンチャな坊やという雰囲気があってとても魅力的でした。女性の顰蹙(ひんしゅく)をかってしまう内容をここまでヒーローに赤裸々に語らせながら、それでも女性読者をひかせない、むしろ惹きつけてしまうのですから、なにはともあれ作者さまの筆力に脱帽するしかありません。ヒロインもかなりユニークなぶっとんだ魅力の持ち主で最高ですが、この作品の牽引力、求心力、読者をひきつける原動力はどちらこといえば、このヒーロー、そしてその語り口だと思いました。
果たしてこのタラシのイケメンヒーローは無事?このユニークな不思議ちゃんなヒロインの処女を戴くことができるでしょうか?それはもうお読みになってからのお楽しみです。ともかく、一筋縄ではいかないヒロインに、彼が手を焼くことだけは確かです。軽妙闊達な筆運びも最高で、前半は、軽やかに、明るく楽しく、そしてぶっとんで物語は進みます。どれほどぶっとんではいても、ヒーローにここまで説得力と魅力を兼ね備えさせた作者さまですから、根っこの部分で読者を納得させることは忘れません。ヒーローもヒロインも、かなりユニークですし、恋愛作品としてのドリームも満載ですが、それでも作中の彼らの言動に不自然さはなく、無理やりな展開に読者としてついていけなくなることもありません。物語も文章は軽妙ではあっても、不快な乱れはなく、軽やかで楽しく正しい文章は読みやすくわかりやすく、ひっかかることなくスイスイ読めます。お読みなった皆様は、最初の一行で吹出してしまわれるに違いありません。もう、パソコンの前で何度爆笑したことか!笑えるラブコメ、ロマコメが少ない中、そういう意味でも、私メにとっては貴重なオンライン小説です。
物語は、爆笑と共に幕を開け、前半は笑い転げたり、やきもきじれじれしたりと楽しいばかりなのですが、中盤から終盤にかけては徐々にシリアス色が強くなり、かなり切なくも痛い展開になってまいります。前半は、ヒーローのそれこそ、「血の通った男性」として姿が作品に説得力とリアリティを加味していましたが、その後は、主役2人の職業である美容師ならではの諸々の出来事、その詳細な描写がそれに代わります。この作者様の別サイトのオンライン小説にも美容師の卵が登場するのですが、作者さまは美容関係のお仕事をなさっているのかもしれません。そう感じずにはいられないほど、業界の事情、そしてなによりも、美容師の宿命とも言うべき、手肌の荒れ、それがどれほど痛ましいものなのかを克明に描かれています。身内に美容師を目指して現在勉強中の人間がいるものですから、私も他人事とは思えず、読んでいて本当に辛かったです。
前半がラブコメ度100%だったからこそ、後半のシリアスな展開は一層切なくやるせないのですが、とにかく本編一作だけで、喜怒哀楽全てを味うことができることは確かです。私は作者さまの掌の上で転がされ?泣いたり笑ったり、じれじれしたりやきもきしたりと実に忙しかったです。もう、最高に楽しませていただきました。皆様もぜひ、作者さまの掌の上で、気持ちよく転がされて?きてくださいませ~
風海南都様のサイトはこちら


某巨大掲示板のオススメオンライン小説のスレのまとめサイトで見つけたオンライン小説です。以下はその紹介理由の引用。
単純なストーリー、読みやすい素直な文体で楽しい作品。かつ、女性作者が描く男性一人称なのに、血の通った男性に仕上がっているのはそうとう高度な観察眼とみた。花子の描写も笑える。投稿サイトの中では掘り出し物。
この推薦文にひかれて読ませていただいたのですが、読み始めて、すぐに納得でした。中でも、「血の通った男性に仕上がっている」という一節に納得納得の大拍手です。もう、推薦した方のおっしゃる通り!ハイレベルなおもしろさに、長編にも関わらずイッキ読みしてしまいました。物語は泥酔したヒロインが、イケメン処女キラーのヒーローに、「あ、あのう……わらしの初めて……もらってくれましぇんかあ?」と依頼するところから始まるのですが、とにかくおもしろい!この直後の台詞でまずは爆笑間違いなしです。
イケメンのもてもてでタラシ君なヒーローが、ヒロインのヴァージンを頂戴してしまう…というストーリーは、もはやオンノベでは定番。そして、遊びまくっていたヒーローがヒロインに恋をすると、かっての悪行から一転して、ヒロイン一筋の男に豹変してしまうというのもまた然りです。女心のツボをついてくるんですよねえ、こういうシチュエーションって…(^^ゞ
さて、ヒロインへの愛に目覚めたヒーローが、かっての悪行から足を洗い、その後は、誠実な人間になるという設定は、オンノベのみならず、女性向けの小説が出版された頃からの不滅の定番、永遠の王道ストーリーのようです。今回、私メは、かの不朽の名作「赤毛のアン」シリーズの1シーンを思い出しました。アンの親友はご存知通り、黒髪のちょっと太めの善良な美女、ダイアナです。「アンの青春」か「アンの愛情」あたりだと思うのですが、娘時代の2人が、お互いの理想の結婚相手について真剣に語り合うシーンが出てまいります。ダイアナが夢見る未来の伴侶、まだ見ぬ恋人の第一候補?とは、なんとワルイ男だそうです。彼女の愛情によってそのワルイ男を改心させ、更生させたいとのことでした。ワルイ男と言ってももちろん犯罪者などではなく、不幸な生い立ちや運命によって誘惑に負け、そこそこの悪行に手を染めたけれども、根本までは黒く染まっていない知的な男、もちろん、すこぶるつきの美男子をだそうです…オイオイ(^^ゞちなみに第二候補は清貧で高潔な(そしてもちろんハンサムな)宣教師の妻になってどこかの奥地へ布教に行くことだったような…アリャリャ(^^ゞ
初読時は小学生でありましたから、ダイアナの心境がさっぱりわからなかった私メでありますが、今ならわかりますし、同時にそれを聞いてマニラが鼻で笑った意味もよ~くわかります。つまり、赤毛のアンの時代から、女性向けの小説(新聞の連載小説や台所製品の会社がスポンサーとなって出版した小説など)ではそうした設定が繰り返し使われていたわけでして、その時代の若い娘の倣いに外れず、ダイアナはどっぷりそれにはまっていたわけです。もちろん彼女はそんなちょいワルハンサムの妻になどなることもなく、(そもそも出会うこともなった)誠実で平凡な、けれども彼女を心から愛している村の男フレッドと結婚し幸せな家庭を築くのですが、その後も、ずっと女性向け小説は愛読していたようです。私たちとご同類ですよねぇ~
世間知らずのダイアナが思い描いていた彼女の愛によって改心するチョイワルな男の条件が、その細部はともあれ整った容貌を持ち、話術も巧みで魅力的だけれども、誠実とはいえない生き方をしている若い男という意味であれば、本編のヒーローはそれにしっかり当てはまっております。アンやダイアナよりも大きな娘がいる私メですが、ダイアナと同様に、こういうシチュは萌えます(^^ゞけれども、悲しいかな、私メは彼女たちほど若くはなく、愛が万能ではないことを知っております。「愛ゆえに」「愛によって」…その一言だけで全てを鵜のみにすることはできない年齢になっているわけです。悪い男の描き方も、またその男が恋をして変わる様子にも、読み手として納得するだけのリアリティと説得力がなければ、どれほど好みのシチュエーションであってもその作品世界を楽しむことはできないのです。
そんな可愛気のない年を喰った読者である私メだからこそ、まさしく、「女性作者が描く男性一人称なのに、血の通った男性に仕上がっている」本編に唸ってしまったのです。もう最高です!女性から見ればかなり許せない部分もありそれを隠さないヒーローですが、彼の言動にはリアリティと説得力があり、しかもその描き方、その語り口が、実に巧い!明朗快活、軽やかで暗さが微塵もないそれは、本来であれば女性として眉を顰めるべき男性の本音の部分さえも、おもしろさが勝って、その善悪好悪はともかく納得してしまいました。思わず引きこまれるその語り口の妙あればこそでしょうか、彼は女性に不誠実な悪い男というよりも、オイタをしているけれど憎めないヤンチャな坊やという雰囲気があってとても魅力的でした。女性の顰蹙(ひんしゅく)をかってしまう内容をここまでヒーローに赤裸々に語らせながら、それでも女性読者をひかせない、むしろ惹きつけてしまうのですから、なにはともあれ作者さまの筆力に脱帽するしかありません。ヒロインもかなりユニークなぶっとんだ魅力の持ち主で最高ですが、この作品の牽引力、求心力、読者をひきつける原動力はどちらこといえば、このヒーロー、そしてその語り口だと思いました。
果たしてこのタラシのイケメンヒーローは無事?このユニークな不思議ちゃんなヒロインの処女を戴くことができるでしょうか?それはもうお読みになってからのお楽しみです。ともかく、一筋縄ではいかないヒロインに、彼が手を焼くことだけは確かです。軽妙闊達な筆運びも最高で、前半は、軽やかに、明るく楽しく、そしてぶっとんで物語は進みます。どれほどぶっとんではいても、ヒーローにここまで説得力と魅力を兼ね備えさせた作者さまですから、根っこの部分で読者を納得させることは忘れません。ヒーローもヒロインも、かなりユニークですし、恋愛作品としてのドリームも満載ですが、それでも作中の彼らの言動に不自然さはなく、無理やりな展開に読者としてついていけなくなることもありません。物語も文章は軽妙ではあっても、不快な乱れはなく、軽やかで楽しく正しい文章は読みやすくわかりやすく、ひっかかることなくスイスイ読めます。お読みなった皆様は、最初の一行で吹出してしまわれるに違いありません。もう、パソコンの前で何度爆笑したことか!笑えるラブコメ、ロマコメが少ない中、そういう意味でも、私メにとっては貴重なオンライン小説です。
物語は、爆笑と共に幕を開け、前半は笑い転げたり、やきもきじれじれしたりと楽しいばかりなのですが、中盤から終盤にかけては徐々にシリアス色が強くなり、かなり切なくも痛い展開になってまいります。前半は、ヒーローのそれこそ、「血の通った男性」として姿が作品に説得力とリアリティを加味していましたが、その後は、主役2人の職業である美容師ならではの諸々の出来事、その詳細な描写がそれに代わります。この作者様の別サイトのオンライン小説にも美容師の卵が登場するのですが、作者さまは美容関係のお仕事をなさっているのかもしれません。そう感じずにはいられないほど、業界の事情、そしてなによりも、美容師の宿命とも言うべき、手肌の荒れ、それがどれほど痛ましいものなのかを克明に描かれています。身内に美容師を目指して現在勉強中の人間がいるものですから、私も他人事とは思えず、読んでいて本当に辛かったです。
前半がラブコメ度100%だったからこそ、後半のシリアスな展開は一層切なくやるせないのですが、とにかく本編一作だけで、喜怒哀楽全てを味うことができることは確かです。私は作者さまの掌の上で転がされ?泣いたり笑ったり、じれじれしたりやきもきしたりと実に忙しかったです。もう、最高に楽しませていただきました。皆様もぜひ、作者さまの掌の上で、気持ちよく転がされて?きてくださいませ~
風海南都様のサイトはこちら


