エ セ 軍 人 物
GENRE : オンライン小説 恋愛小説R18
SITE NAME : 逃 げ の 一 手 18R
http://www7.atwiki.jp/nigenoitte/pages/1.html
MASTER : N (えぬ) 様
CAUTION :








STORY ;
第一師団機動大隊長であるヴィクターとその副官のクロル。少佐と曹長、上司と部下、男性と女性ではあるが、ふたりは性別と階級と立場を超えた長年の戦友で親友同士だった。ある日、クロルはヴィクターの部屋へ泊り込んで、溜まった仕事を片付けることになる。ヴィクターはクロルを異性として意識したことはなく、それはクロルも同様で、二人はお互いを恋愛の対象としてみたことはなかった。しかし、任務で男と寝ることもあるとクロルがうっかり口を滑らしたことがきっかけで、二人はその夜関係をもってしまう。
その時痛めた肩が原因で翌日から仕事を休んだクロル。親友のクロルと寝てしまい、彼女の肩を痛めつけたのも自分であるヴィクターは、その罪悪感と気まずさから中々見舞いにゆけなかった。意を決して、街で大きな熊のぬいぐるみを買ってクロルの元を訪ねるが、そこには先客がいた。
ヴィクターの元上司でもあるウィルトス教官で、なんと彼はクロルの恋人だと言う。しかも、彼はクロルの任務の内容についても承知していることをほのめかす。彼女の任務を聞いて以来、割り切れない思いを抱いているヴィクターは、その言葉に我を忘れて思わず彼に殴りかかる。しかしウィルトスはそれを軽々とかわし、巨漢のヴィクターを床に沈めると冷静な声で彼に聞く。
「最近まで知りもしなかった君に、僕を殴る権利がありますか?君は僕に勝てますか・・?」
異世界の軍隊を舞台とした三角関係恋愛ファンタジー。モンスターがでてくる以外は、リアル世界に近い設定で、魔法系の不思議はありません。
このオンライン小説も、元々は2ちゃんねるの掲示板に投稿された作品とのことです。シーアとルーゼンを見つけて以来、私も時々、掲示板から生まれた作品の保管庫をのぞきにいきます。エロがテーマの投稿作品ですから、当然どの作品にもそれなりのシーンはありますし、それしか中身がない作品もあるにはあるようですが、それだけではありません。中には驚くほどおもしろい秀作が隠れて?いたりして、驚かされます。それらは、エロティックなシーンや描写はあっても、それメインでも、それに頼ってもいません。なによりも作者さまにおもしろい物語を紡ぐだけの力量がおありですから、ストーリの中で効果的に情事の場面をもってこられ、それを丁寧に印象的に描いておられる・・掲示板出身の秀作には、全体的にそんな感想をもちました。拙宅でもご紹介したくなるようなおもしろい作品がありましたが、残念ながらその保管庫にはアダルトバナーが設置されており、DIARY でも申しあげたように作品の表現レベルに関わらずアダルトバナーのあるサイトのご紹介は見合わせることに決めましたので、こちらでのご紹介はあきらめました。
考えてみれば、サイトを設けて読者を待つのではなく、読者がいる場所にいわば、直接売り込みにゆくようなもの。作品の出来不出来に関わらず、瞬時の感想が寄せられ、おもしろい作品は賞賛されるけれども、つまらない作品は暴言を吐かれるか無視されてしまう。展開がもたついたり、まどろっこしさやわかりにくさがあっても、当然そこでは受け入れられないはず。そんなある意味とても厳しい場所で鍛えられ?淘汰されたオンライン小説ですから、秀作が多くなるのも当たり前かもしれません。この作品も、そんな風に生まれ、磨かれた作品かもしれません。それらの掲示板の厳しい洗礼を受けても、この作品ならば合格だろうと思われました。
文章も構成も、ストーリーの展開も、本当に読者をあきさせません。物語に説得力があり無理がありませんので、読者はす~っと、この物語にはいっていくことができます。心理描写は細やかであるけれどもくどくはなく、そして的確でわかりやすい。そのせいか、性的な要素を抜きでこの作品を考えると、切なくてじれったい、はっちの愛する黄金期の少女漫画のような風情があるのです。登場するのは、それぞれが魅力溢れるキャラで、読者は共感し、いつのまにか感情移入してしまいます。個人的に言わせていただければ、私は、もうこのウィルトス教官にやられました。飄々として、どこかずれていながら、冷静で頭脳明晰、そして緩やかに隔てなくクロルを包むその包容力、アンバランスで、ユーモラスで、クールにサクッと本質をつく台詞の数々もよかったですし、ちょっと偏った情事の嗜好さえもまた彼の魅力を盛り上げていました。猪突猛進型、悩める純愛嗜好のサディスト、ヴィクターも可愛かったですし、ボーイッシュでいながらコケティッシュ、セックスはマッサージと同じと言い切りながらも、潔癖なクロルもとても魅力的なヒロインでした。
本編終了後の番外編や続編も、ストーリー自体は、明るくユーモラスで楽しいのですが、情事のシーンは読者サービス?を兼ねておられるのか、マークが物語るように、行為の内容には過激なものも含まれるので、苦手な方はご注意ください。サイト内のもうひとつの長編オンライン小説、男装の少女剣士が主人公のロザグラも、おもしろくておすすめです。
N様のサイト18Rはこちら
逃 げ の 一 手

ヴィクターの元上司でもあるウィルトス教官で、なんと彼はクロルの恋人だと言う。しかも、彼はクロルの任務の内容についても承知していることをほのめかす。彼女の任務を聞いて以来、割り切れない思いを抱いているヴィクターは、その言葉に我を忘れて思わず彼に殴りかかる。しかしウィルトスはそれを軽々とかわし、巨漢のヴィクターを床に沈めると冷静な声で彼に聞く。
「最近まで知りもしなかった君に、僕を殴る権利がありますか?君は僕に勝てますか・・?」
異世界の軍隊を舞台とした三角関係恋愛ファンタジー。モンスターがでてくる以外は、リアル世界に近い設定で、魔法系の不思議はありません。
作品のご紹介&感想
このオンライン小説も、元々は2ちゃんねるの掲示板に投稿された作品とのことです。シーアとルーゼンを見つけて以来、私も時々、掲示板から生まれた作品の保管庫をのぞきにいきます。エロがテーマの投稿作品ですから、当然どの作品にもそれなりのシーンはありますし、それしか中身がない作品もあるにはあるようですが、それだけではありません。中には驚くほどおもしろい秀作が隠れて?いたりして、驚かされます。それらは、エロティックなシーンや描写はあっても、それメインでも、それに頼ってもいません。なによりも作者さまにおもしろい物語を紡ぐだけの力量がおありですから、ストーリの中で効果的に情事の場面をもってこられ、それを丁寧に印象的に描いておられる・・掲示板出身の秀作には、全体的にそんな感想をもちました。拙宅でもご紹介したくなるようなおもしろい作品がありましたが、残念ながらその保管庫にはアダルトバナーが設置されており、DIARY でも申しあげたように作品の表現レベルに関わらずアダルトバナーのあるサイトのご紹介は見合わせることに決めましたので、こちらでのご紹介はあきらめました。
考えてみれば、サイトを設けて読者を待つのではなく、読者がいる場所にいわば、直接売り込みにゆくようなもの。作品の出来不出来に関わらず、瞬時の感想が寄せられ、おもしろい作品は賞賛されるけれども、つまらない作品は暴言を吐かれるか無視されてしまう。展開がもたついたり、まどろっこしさやわかりにくさがあっても、当然そこでは受け入れられないはず。そんなある意味とても厳しい場所で鍛えられ?淘汰されたオンライン小説ですから、秀作が多くなるのも当たり前かもしれません。この作品も、そんな風に生まれ、磨かれた作品かもしれません。それらの掲示板の厳しい洗礼を受けても、この作品ならば合格だろうと思われました。
文章も構成も、ストーリーの展開も、本当に読者をあきさせません。物語に説得力があり無理がありませんので、読者はす~っと、この物語にはいっていくことができます。心理描写は細やかであるけれどもくどくはなく、そして的確でわかりやすい。そのせいか、性的な要素を抜きでこの作品を考えると、切なくてじれったい、はっちの愛する黄金期の少女漫画のような風情があるのです。登場するのは、それぞれが魅力溢れるキャラで、読者は共感し、いつのまにか感情移入してしまいます。個人的に言わせていただければ、私は、もうこのウィルトス教官にやられました。飄々として、どこかずれていながら、冷静で頭脳明晰、そして緩やかに隔てなくクロルを包むその包容力、アンバランスで、ユーモラスで、クールにサクッと本質をつく台詞の数々もよかったですし、ちょっと偏った情事の嗜好さえもまた彼の魅力を盛り上げていました。猪突猛進型、悩める純愛嗜好のサディスト、ヴィクターも可愛かったですし、ボーイッシュでいながらコケティッシュ、セックスはマッサージと同じと言い切りながらも、潔癖なクロルもとても魅力的なヒロインでした。
本編終了後の番外編や続編も、ストーリー自体は、明るくユーモラスで楽しいのですが、情事のシーンは読者サービス?を兼ねておられるのか、マークが物語るように、行為の内容には過激なものも含まれるので、苦手な方はご注意ください。サイト内のもうひとつの長編オンライン小説、男装の少女剣士が主人公のロザグラも、おもしろくておすすめです。
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