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・長編
/完結/
現代
学園もの
・俺様
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月のひかりをつつむように
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SITE NAME : Prideknore's ROOM http://prideknore.main.jp/
MASTER : 水奈川 葵 (みなかわ あおい) 様
CAUTION : 
STORY ; 11年………。人が変わるには十分すぎる時間だ。 なのにオレはなにひとつ変わってない。 どうしてこんなにも求めるんだろう? 彼女の心を手に入れたい。 まるでおもちゃを欲しがる子供のように、執着している自分がいる……。 ―――作者さま作品紹介文より
大手運輸会社の三代目社長、辻貴視 33才。今の生活に不満もないが満足とは程遠い。守るものも、育てるものもない、それをつくろうとも思わない。仕事の憂さを不特定多数の恋人と酒で晴らしながら、淡々と、社長としての業務をこなしていた彼の前に、11年前、突然姿を消したかっての恋人麻子が現われる。不本意な再会に、人違いだと言い張り顔をそむける麻子。嘘の下手な彼女の嘘に乗せられたふりをして、彼女に再び近づこうとする貴視。しかし、麻子は彼を完璧に拒絶して、再び姿を消した。11年前、彼女に一体何があったのか…?物語は、現在と過去、そして再び現在へと続いていく・・。
INTRODUCTION : オフィス・現代・年上・加えて有名どころでない作品というリクエストを拍手でいただいたのですが、これが案外難しかったです。先の三つの条件を満たす作品で思い当たるのはほとんどが、ハーレー風ロマンス小説、しかもどのサイトさまも有名どころばかり。リクエストいただいた方から後に有名作品でもいいですよと条件を緩和するお申し出をいただいたのですが、そうなるとその中からイチオシを選ぶのも難しく・・・うーん。 散々迷った末に、あえて最初にイメージしたハーレー風の作品からではなく、少々変則的なオフィスものではありますが、おもしろさはピカ一(とはっちが思う)のこちらの有名作品をご紹介することに致しました。
物語は三部構成になっておりまして、貴視の現在と麻子との再会が描かれる第一部、彼らの過去、出会いから別れまでを描いた第二部。そして第三部では舞台は再び現在へ戻り、いよいよ全ての謎が明かされようとします。私は、第二部の過去編が一番好きです。なぜなら、はっちの愛する少女漫画的なエッセンスがこの第二部には眼イッパイつまっておりまして、もうこれだけで、独立した学園恋愛ものとして楽しめてしまいます。ですから私の中ではこの作品は、オフィスものというよりも、学園ものに位置されておりまして、そのせいで、リクエスト条件を満たしている作品として思い浮かぶのに時間がかかってしまいました・・・・・(^^ゞ
ご紹介にあたって、候補にあげた他のハーレー風の作品と読み比べたせいでしょうか、ハーレー風作品の完成された大人の落ち着きと余裕を感じさせるヒーローに比べて、本編のヒーロー貴視は、彼らとは随分違うことに改めて気づかされました。見かけは彼らと同様セクシーでゴージャスなリッチマンなのですが、その内面たるや、大人とはいい難い!女蕩しの遊び人、人懐っこいくせに冷くて、子どもみたいに我ままでいい加減、残酷で、傲慢で、そのくせ寂しがりやで傷つきやすくて・・・・困った男です。けれども、そんな困った男だからこそ、このヒーローのなんと魅力的で愛しいことか!ヒロイン同様、彼の魅力にヤラレタ私は、連載中は日参したものでございます。完全無欠なヒーローにはない、リアルな人間くさい魅力が彼にはあり、そして同じ事はこの物語にも言えるのです。
第二部で細やかに丁寧に綴られる、二人の青春の日々のなんと愛おしく輝かしいことでしょうか。時にじれったく、時に甘く、読者をはらはらどきどきさせながら、瑞々しく描かれる若い二人の恋、それが鮮やかであればあるほど、読者はこの後に訪れる長い別離を痛ましく切なく感じずにはいられません。11年前一体何があったのか。そしてその別離の日々を麻子はどのように過ごしていたのか。それはこの物語の最大の謎であり、そこに読者の興味と関心は嫌が応にでも集まっていきます。そして、ラストが近づき、いよいよその秘密が明かされると・・・・・!さて、これから先は読んでからのお楽しみでございます。詳しくは申せませんが、ストーリーは最後までペースダウンすることはありません。最後まで読まなければどうなるかわからない、そんなドラマティックなストーリーでございます。こんなことを申しあげなくとも、お読みになった方は、最後まで読み通さずにはいられないでしょうが・・(^v^)
説得力と意外性をもった魅力的なキャラとドラマティックなストーリー、しかし、それを可能にしているのはあくまで冷静な作者さまの大人の視点であり秀逸な筆力でしょう。情感をもって描かれながらも、感情過多に描かれることのない作風のおかげで、かえって読者は興ざめすることなく、思う存分物語に酔い浸ることができます。読みやすくわかりやすい文章の巧みさは言うまでもありません。
性的なシーンはそれほど多くありませんし、それに重きをおいた作品でもないように思えますが、若き日の貴視が、奥手でお堅い麻子を前にしての様々な性的な葛藤は、以前の彼が女性にだらしなかっただけに、かわいらしくもコミカルで充分楽しめました。リクエストいただいた方がイメージしておられたオフィスが舞台の作品とは少々はずれるかもしれませんが、太鼓判を押して、ご紹介させていただきます。
水奈川葵様のサイトはこちら 

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